2008年09月05日

日本文化と食育…親子昆布探検隊に参加して  京料理せんしょう辰馬雅子

7月31日より4日間私達は 昆布漁たけなわの日本海最北端の利尻島にむかいました。

厳しくも美しいこの地でひきあげられたみずみずしい昆布は磯の香りとともに
うまみ豊かな風味がいたしました。
又、礼文での水は淡白な中に清廉な味わいがして利尻昆布とも無理なくなじみ、
ひいた出汁は本当においしかったです。

同行された親子さんたちは東京近郊の方が多く色々な部分でのアカデミーの会員たちとのふれあいは
刺激になったのではないだろうかと思います。

共に学び共に食事をしていても声をかけてくださるお話は憧れの京都について、
文化について、日本料理についてのご質問が多くありました。
会員それぞれがていねいに答えるシーンが多くあり又、子供たちも最初は表情が固かったのですが
会員たちとも気さくに打ち解けていく姿はほほえましいものがありました。

 北海道の経験は店にもどって再び普段の仕事をしていても
今までとの視点が変わっている自分に気づきます。

お喰い初めのお席を担当させていただいたときです。
「歯が丈夫に育つように歯固めの石をご用意し歯茎にあて飯・汁・飯・肴・・・と
ゆっくりと食べさせるまねをしてあげてください」と、
いつものようにご説明さしあげながらあっとおもわず息をのみました。

平安時代からのこの文化は食育の原点なんですね。
しっかりとした歯、丈夫な体作りは一生涯の財産だということをきちんと教えているではないですか。

北海道の漁師さんが冷たい海に大きな水中眼鏡箱を口にくわえて
うにを採取されている姿を再び思い出し漁師さんたちの強靭な歯茎にパワーの源を感じ入りました。

日本料理と日本の文化が食育の原点を生み出し今の時代にまでも伝承されていることを
身をもって学ぶことができました。

最終日に宿泊させていただいた、花れぶんの女将さんが「毎日続けることが大切なんです」と
私にしみじみ言われたことがこの旅行の大きなおみやげになりました。

本当によい経験をさせていただきありがとうございます
(写真資料を提供していただきました利尻町役場の皆さん ありがとうございます)。


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   うに漁の風景                      料理教室にて
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投稿者 academy : 2008年09月05日 14:00