2008年03月12日

3月14日10:00pm~               梁山泊  主人 橋本憲一

NHK総合「プレミアム10」で第1回日本料理コンペティション決勝大会の模様が放送されます。

地方選手権を勝ち抜いてきた選手たちのうち数人に対して、日頃仕事をしている現場を訪ねます。

そのレポートは「WASYOKU」の著者で自ら和食の料理教室を主宰されている
エリザベス・安藤さんと江戸の漢文学を専門にする東大教授・ロバート・キャンベルさんが
受け持たれました。お二人とも西欧文化はもとより、日本文化に精通されその「機微」まで
感受される方々です。

決勝大会のレポートはお二人に加え、パリで9年間スーパーモデルとして
世界を舞台に活躍され、ついこの前までは「ニュース0」のコメンテイター。
或いはエッセイスト、もちろん女優として、モデルとして活躍されている川原亜矢子さんが加わり、
決勝大会を質の高いコメントいただきながら、盛り上げていただきました。

この第1回日本料理コンペティション決勝大会が日本料理の新しい扉を開く
記念すべき第一歩になるように、今後を築いて行かなければなりません。

海外における日本料理と国内とでは、かなり温度差があります。
コンペティションで日本全国を回ると、調理師学校で日本料理コースが
消滅している有名校が数校ありました。

有名校でさえこのような状況が日本料理を取り囲んでいます。

魅力的な若い才能がこの業界に入ってくる機会が狭まっています。
この業界がわかりやすく、努力をすれば報われることが認識できる環境を明示しないと、
素敵な若い才能は振り向いてはくれません。

その危機感はフレンチのMOFのような料理人の物差しを明確にすることで、
料理人の流通が簡単にできるようにしなければなりません。

その準備段階としての日本料理コンペティションなのです。
この会が目指しているところはかなり高いところにあります。

優れた人的資源の確保をどのようにするのかという基本的なテーマの解決を目指しているのです。

この業界を希望する人が将来独立するときは、このような資格は銀行融資の際の担保になり、
資格保持者は社会的地位が確保されるという、他の業界からも認知される
資格にしなければなりません。それが、人的資源の確保につながるからです。

日本料理人をやっていて、よかった! そんな業界にしようと意気込んでいるのです。

個人個人の儲け話の問題ではなく、次の世代を口説ききれるかどうかの
瀬戸際の緊張感を背負っているのです。

投稿者 academy : 2008年03月12日 23:15