2008年02月11日

食育授業                       懐石・宿 近又 鵜飼治二

1月の30日と2月の6日に吉祥院小学校で初めての
小学2年生の食育授業を担当させていただきました。

私の子供はもう大人になり、2年生の子供たちの体の大きさも想像できず、
たぶん小さい子供たちなんだろうなと思っておりましたが、
教室に入ると、その大きさに驚かされました。

ただ低学年ということでやはり先生にお聞きすると45分間という時間を
退屈ささないようにするのは難しいと聞きました。
ということで今回の食育授業は、【飲む】、【食べる】を体験させようということになりました。

【味覚、食材、調理】の三本柱の中で、やはりまずは『だしの旨味の発見』

【味覚】
だし昆布の説明と、鰹節の説明をして、だしの取り方を教える。
次に①《沸騰した湯に塩、酒、醤油》。湯と同量の 
②《熱いだしに同量の塩、酒、醤油》を生徒の前で入れる。
(湯とだしであることは生徒は知らない。)

徐々にだしの香りと、美味しい香りが教室に漂い、生徒の顔がほころぶ。
さて、いよいよ試飲です。今度は目が輝きます。

まずは①の試飲
 おいしくない。へんな味。大人の味。

《先生からの一言》、低学年は語意力が少ないので、わからないと
「大人の味」と言ってしまうそうです。つまり白衣を着たプロの料理人が作ったものだから、
たとえ、まずくてもおいしいものを作ってくれていると思い、
また、自分だけがまずいと言うのも恥ずかしいから「大人の味」になるのだそうです。

次は②の試飲  
 おいしい。いいにおい。だしの味。汁の味

ということで、よくわかってくれました。
そして①が水で②がだしですと種明かしをすると歓声の渦。
“やーっぱり”なんて言う子がいて参りました。
まあ、ここんところが生意気ですが。かわいいものです。
でも、これでだしの旨味がよく判ってくれたように思います。

《先生からの一言》今回は“まずい”か“うまい”かどちらか一つの選択だったので
低学年の子供たちにとってはとてもわかりやすかったとおっしゃっていただきました。

【食材】
「旬」という言葉の意味を説明し、春夏秋冬の食材を知ってる限り答えてもらい。
わいわい言いながら大騒ぎをして、その後、冬の旬、大根を生(湯通ししたもの)で食べてもらいました。

戸惑っている子もいましたが、皆が食べるので食べてくれました。
おいしい! 初めて生で食べた子もいたかもしれません。
いい経験をしてくれたと思います。

【調理】
大根桂剥き、けん、人参、薩摩芋で細工などを見せて。驚かせ。
旬の料理【鰤大根】を鉢に盛り付けて、見せました。
だし、食材、調理により料理が完成し、その工程において携わってくれた人たちに
感謝の気持ちを持ち私たちは生き物の命をいただいて成長していることを知り、
生き物に感謝する気持ちを子供たちに伝えました。

この“感謝の気持ち”を「いただきます」、「ごちそうさま」という言葉で
表現することをあらためて確認しました。

最後にだしをとった後の昆布、鰹を佃煮にしたもの、
また、桂剥きにした大根の皮を牛蒡と人参とともに“きんぴら”にしたものとを用意し
「もったいない」という言葉の持つ意味も考えました。

低学年の食育授業は少し難しいですが、皆さんもまたいい智恵を出して教えてください。

投稿者 academy : 2008年02月11日 23:50