2008年01月14日

白トリュフ                            修伯 吉田修久

ある日の夕方の事なんですが
「突然で申し訳ないんですがこれトリュフだと思うんですが、
大学で調べてもらってもトリュフの菌って言ってもらったんですが
一回見ていただけないでしょうか?」とおばあさんの電話がありました。

最初はいたずらかと思っていたんですがよく聞くと本当にトリュフが取れるそうで、
たまたま見た雑誌でトリュフの料理をしていた私の店に電話をかけてきたそうです。

しかし、トリュフと言っても中国産のトリュフは1kg1万もしないと思いますが、
イタリア産の白トリュフですと収穫期が10月~11月で1kg80万~100万という値段になります。

フランス産の冬の黒トリュフで12月~2月で1kg20万~25万で、
しかし夏トリュフですと香りが乏しく1kg2,3万と香りの良し悪しで
ぜんぜん値段が変わってくるのです。
そのことを説明すると、どうやらイタリア産の白トリュフに
似ているとおばあさんは言うんです。

「これはひょっとすると大発見かも?」

国産の白トリュフなんて聞いたこともないですし、
これがもし良いものなら是非店でも使ってみたい食材です。

「是非、そのトリュフを送ってください。」

「良いものかどうか一度見てみたいです。」

おばあさんは「ありがとうございます。よろしくお願いします。」と言って
「これが今年最後の白トリュフになります。あまり良い状態のものは残ってません。
時期的にもイタリアの白トリュフの時期とまったく同じなんですね。」

おばあさんは今年はと言ったので「いつごろからトリュフが取れるんですか?」と聞くと
2.3年前から趣味できのこ狩りをしているらしく
あまりにも強い香りで簡単に見つけることが出来るらしいです。

電話が終わってから2.3日早くそのトリュフが着かないか待ち遠しく
宅急便の到着に異常に反応していました。

そしてついにそのトリュフが到着したのです。 

                                     つづく

投稿者 academy : 2008年01月14日 23:53