2007年12月30日
万年青 ◆ 杢兵衛 寺田慎太郎 ◆
私の担当日が30日ということで、去年もさすがにこの日だけは
いつものように好き勝手なことを書くのでなく、
何か大晦日やお正月に関係することを書かなければいけないと悩みました。
ある意味こういう時だからこそ書くことは多い筈なのですが、
落ち着いて書けないし、本を調べて書く余裕もないし。
悩んだ挙句、去年同様「床飾り」、特に「万年青」のことを
少し知ったかぶったように書くことにしました。
「烏木毒」とか「於毛止」等とも書く万年青ですが、
この植物の発祥地は中国だそうです。
万年青に関する記述は中国「呉」の時代(3世紀前半)には既に出てくるそうで、
祝い事に用いられたのだそうです。
日本では「本草類篇」(1390年)に登場し、当時は薬草として用いられていたそうです。
生け花においては「仙伝抄」(1445年)に万年青の記述が見られ、
室町時代には花材として用いられていたようです。
万年青は正月花や祝い花として古くから使われていて、
株を分けて増えるので子孫繁栄に、また延命・不老長寿の象徴でもあるそうです。
これを生けてみようと思ったわけですが、良い水盤が見つからない。
そこでその代わりに鮑をかたどった焼物に生けてみました。
鮑もまた「のし鮑」から長寿を象徴するものですし、丁度いいのでは、
と勝手な解釈の元写真のような室礼になりました。
掛け軸は近衛豫楽院家熙公の和歌懐紙です。
それでは皆さんよいお年を。
投稿者 academy : 2007年12月30日 23:55