2007年12月20日

京の師走                            美濃吉 佐竹洋治

京都は1200年余の歴史を経て、今、なお生き続けている大都市であり、
世界的な歴史都市であり、当然、京都には1200年にわたる、
時代の変化と営みの諸相が凝縮されたかたちで、いたるところに刻みつけられている。
つまりこれらが「京の伝統文化」と一般的にはいわれている。
では、今月の師走の京の文化事項に関して少し触れていきたいと思う。

・針供養
 日頃、お世話になっている針に感謝し、使い古した針を納めて供養する法要。
 左京区岩倉の針神社、嵐山の法輪寺にて開催されている。

・吉例顔見世興行
 歌舞伎発祥の地でもある京都の四条大橋の南座にて東西の人気役者が
 文字通り顔を見せる行事で、いわゆる一足早いお正月で、この日のために着物を新調し、
 重箱にお弁当を詰めて出かける昔ながらの京都人も今でも多々おられる。

・事始め
 京都の町ではこの日を区切りにお正月の支度をはじめる慣わしがある。
 商家では、分家から本家へ鏡餅を持って伺い、一年間の恩義に感謝し、
 本家の繁栄を願うしきたりがあり、近年はあまり見られなくなったが、
 現在でもお世話になった恩師へ一年間のお礼の挨拶に伺うことが多々見られる。

・冬至
 24節気の22番目で、一年中で最も昼が一番短く、夜が一番長い時期になる。
 京都では古来よりこの日に柚子湯に入り、冬至かぼちゃを食べる風習がある。
 柚子湯は厳しい寒さの中でも健康に暮らせるようにという意味にて
 冬至に湯につかって病を治すという意味で、また、かぼちゃは
 中風除けのまじないになるという古来よりのいい伝えがある。

・市民クリスマス
 河原町カトリック教会が行うクリスマスイブのミサ。参加者のキャンドルサービスにて
 京都の平和と来る年の幸せを祈る行事。
 クリスマス行事は近年になって始まったものであるが、
 茶道においても度々クリスマス茶会を催している京都の茶家も見られる。

・鳴滝大根焚き
 鳴滝の了徳寺にて行われている行事で、この大根を食すると中風除け、
 長寿延命のご利益があるとされている。

 上記の他にもまだまだ多々、京都古来の伝統行事というものがあるみたいですが、
 やはり、京都に生まれてずっと京都にいるわけですから、できるだけ京都の文化を知るために
 伝統行事に参加していきたいと思う。


投稿者 academy : 2007年12月20日 23:54