おふらんす 第三話 ◆ 木乃婦 髙橋拓児 ◆
皆様、長らく待たせいたしました。肝心の料理の話です。
やはり、シャトーコルディアンバージュはボルドーという土地柄もあり、
魚は、ソーヴィニヨン・ブランの若草の香り、コクのある風味に合うように、
そして肉はカベルネ・ソーヴィニヨン、メルローの杉の香り・燻し香、
プラムやカシスの風味に合うように構成されていました。
料理の食材はボルドーの河口で獲れる魚介類、山の茸や野菜を巧みにアレンジし、
テロワールを見事に表現されていました。
具体的に言いますと、まず初日は、「たまちゃん」、男前のダミエルと一緒に
前菜を作らせて頂きました。
「フォアグラのテリーヌと桃のコンポート」を立体的に表現したものや
「鱸のカルッパッチョ ソージャソース 擬似コーン添え」、
それからエスプーマやエマルジョン、アルギン酸を使ったアミューズなどです。
擬似コーンは、コーンのエスプーマを液体窒素で固めたものです。
長方形に模られた鱸とコーンをソージャソースで食します。
テクスチャーのバランスと少しエスニックな風味が印象的でした。
実際作るときには、ソースを真っ直ぐ引いて完成なのですが、
簡単そうで実はなかなか引けない。
う~ん、自分がもどかしい!
さりげなくダミエルの様子を見ると、ソースを引く位置の真上に目線を置き、
右手を左手で押さえながら、脇を締めて、体の体重移動で引いていました。
なるほど! 同じようなイメージで何度か白のプレートでやってみると、私にも出来ました。
それが出来るようになったので、次の日は下処理から完成まで一連の流れをさせてもらいました。
「その引き方が出来るようになったら、今度は強弱をつけてごらんよ。」と言われました。
つまり、クレッシェンド、デクレッシェンドです。
「こんなん、困難や!」たまちゃんだけが笑ってくれた、惨めな2日目でした。
3日目の厨房研修は、ポワゾン、あっ違った、ポワソンです。そこでは・・・つづく。
投稿者 academy : 2007年11月28日 23:54