2007年11月24日

聖護院蕪                           萬重 田村 圭吾

本日は冬の京野菜の代表格、聖護院蕪についてお話させて頂きます。

江戸時代中期に近江の国から持ちこまれた近江蕪の種を聖護院地区で栽培した所、
土壌の影響でしょうかしていた蕪が丸型で大型になったのが聖護院蕪です。

江戸後期には「東山」の名が記されていて、これが聖護院蕪であろうと推察できます。
この時期に蕪を材料に千枚漬けが作られてからは一層生産が盛んになりました。

栽培時に「肥料食い」なのが農家にとって難点だとか。
色白の肌つやで粘りがあり、甘味と軟らかなのに歯ごたえがあるのが特徴です。

関が原附近を東西の境として、大き目の蕪の在来種と、ヨーロッパ種の小蕪に分かれますが、
全国各地に様々な品種が存在するのは、日本人が古くから蕪を愛してきたからでしょう。
 
栄養価はジアスターゼをはじめとする消化酵素を含み、消化促進や胃もたれを解消します。
アブラナ科の蕪はグルコシアネートという肝臓が発ガン物質を解毒する働きを助ける成分や
無毒化する成分も含みます。

投稿者 academy : 2007年11月24日 23:58