2007年11月17日

ナパ                              瓢亭 髙橋義弘

先日、アメリカのカリフォルニア州ナパに行ってまいりました。
ナパはブドウ畑が一面に広がり、木々が紅葉し、とてものどかなところでした。
たくさんのワイナリーがあり、食が豊かな街だそうで、
スーパーの野菜や果物など、食材の豊富さと言ったら半端じゃありません。
オーガニック栽培はここから広まっていったそうです。

そのブドウ畑の真ん中に、料理のハーバード大学と呼ばれる
The Culinary Institute of America (CIA)という学校があります。
そこで、たくさんのレストラン経営者やジャーナリスト達を対象に、
「The Rise of Asia」というイベントが行われました。

中国やインド・タイやシンガポールなど、アジア各国からたくさんのシェフが集い、
料理のデモンストレーションや料理教室が行われ、屋台形式で料理を提供するなど、
とても活気のあるイベントでした。
その中で、私もJapanチームの一人として参加してきました。

私が今回担当したのは、“だし”だったのですが、
屋台形式で一口吸い物を提供したところ、
こんなコメントをいただきました。

Its amazing!
Absolutely dericous!
Fantastic!
そして、Unbelievable!

とっても好評だったようです。
英語は話せませんが、単語はわかります。

具は、蓮根団子にきのこ・水菜・柚子という簡単なもの。
昆布・カツオ節・柚子以外は、現地で用意してもらいました。
蓮根団子は、さっと焼いたホタテを手でほぐし、
すりおろしたレンコンとあわせて団子にして油で揚げたもの。

団子を揚げながら、透明のクリアーカップに入れ、
温めた吸地を加えて提供しました。

他の国々は、ココナッツやニンニク・香辛料など、インパクトが利いた料理が多く、
初めは、だしの味がぼやけてしまうのでは、と不安でした。
でも皆さん何気に一口飲んでみて、
“えっ”と言う驚きの表情とともに、
先ほどのうれしいコメントをいただきました。

他国のシェフにも好評だったようで、
一度食べたシェフが他のシェフを連れてくることもよくありました。

日本人はアツアツの吸地をすすりながら飲むのは慣れていますが、
アメリカの方は、やはり食べにくそうでした。
そんな様子を見ていたので、吸地の温度を少し下げ、
口をつけにくい方にはプラスチックのスプーンで食べてもらいました。

すするというのは、空気を含ませながら温度を下げ、風味が倍増する、
だしを味わうには最適な食べ方です。
でもそれを強要してはいけないと考え、
自由に召し上がっていただきました。

シンプルなのに味わい深い。
日本料理にはそんな要素がたくさんあります。
料理に奥行きがあるんですよね。
歴史や文化・技術といった確かな人の営みを感じ取ることができます。
今回は、少しでもそんな日本料理の特徴を
アメリカの方やアジアの方々に感じ取っていただけた
良い機会になったと思います。


イベントのほかには、ワイナリーを回ったり、
現地で有名なレストランを訪れたり、
とても有意義な時間を過ごすことができました。

アメリカの中でも地域によっていろいろあると思いますが、
様々なことを吸収し、ひとつの融合性を試みる
ナパの素晴らしい食を感じ取ることができました。

帰り際には、現地で人気のあるハンバーガー屋さんに寄ったり、
ワインやチョコのお店をまわったり。
ハンバーガーは、じっくり焼いたパンがサクッとして香ばしく、
ピクルスがいい感じで効いてて、しっかりかぶりついてきました。
ナパに一軒しかないというチョコレート屋さんのチョコは、
スパイシーだったりケーキ仕立てだったりと、
パッケージもかわいく細かい仕事が素晴らしかったです。
(甘さも控えめでびっくり!)

ちょっと失礼な言い方かもしれませんが、
予想もしていない、とってもおいしいハンバーガーとチョコでした。
今度行ったらまた食べたいっすね~。(笑)
たぶんNYとも少し違った、
ゆったりとしたアメリカの風景を満喫することができました。


書ききれないほど良い刺激を受けることができたこの事業については、
追々メルマガでも掲載予定です。
また見てくださいね。

投稿者 academy : 2007年11月17日 23:30