2007年10月13日

本日のぼやき その15              滋賀 比良山荘 伊藤剛治

昔から残ることわざは、実に上手く本質を捉えていて、いつも感心させられますが、
“ 香りまつたけ 味しめじ ”
このことわざだけは、異議アリ!であります。
一本しめじ、大黒しめじ、等なども確かに美味いけど、私の持論は

“ 香りまつたけ 味まつたけ ”であります。

「趣味ワル~!! オマエには、しめじの控えめでこの品位の高いがわからんかぁ~」
とお叱りの声も聞こえてきそうですが、私とて、この件に付きましては、一歩も引くわけには参りません。
松茸に想い焦がれて、寝ても覚めても、寝ごと、うわ言に出てくるまで愛しているのですから。
(ちょっと大層かなぁ)
 
 山から下りたての松茸は、それはそれは素晴らしいもんです。
中でも、見た目より“ズシッ”と重い“丸もん”(開いていないツボミの事)は、ほんまに 
最高です。
手に取ると、足の部分は、柔らかなうぶ毛が立っているような感触。
考えただけで、私の全身の毛も逆立ちそうです。

 そんな上もんを、真二つに割って、炭の熾ったコンロの上へ。
なんとも言えぬ“あの香り”が部屋中に充満して
表に裏にとひっくり返して“ジュッジュッ”と松茸の汗がしたしる音がしたら、とり皿へ。
ここからは、更に至福のひと時
“イッキ”に足の先から頭の先まで“スーッ”と手で裂いてやれば、今度は貴方だけの為
に香りが開きます。(考えただけで頭がクラクラしてきた。)
そのままでも良し、スダチ塩に少し付けるも良し。
なんて極楽、極楽!!

 こんな上もんを食べて下さったお客さまの決まり文句はいつも
「あーー!!これで明日死んでもええわ~。」
「そんなん言わんと、来年もまた元気で来ておくれやす。」
                                     合掌 

投稿者 academy : 2007年10月13日 23:55