2007年09月23日

Jazz Guitar 縦横無尽                   嵐山熊彦 栗栖 基

る9月13日、嵐山近辺のライブハウスにてJazz Guitar Night と題した
関西屈指のJazz Guitarist Y さん(通称“武さん”)と東京・New York間で活躍される
Tさん(通称“ハルさん”)のDuoによるライブがあり、友人達と出かけてきました。

武さんとは10年以来のお付き合いで、よく私の店にもご来店いただき、
音楽や料理の話で盛り上がります。

私は学生の頃から音楽が好きでよく京都にあるライブハウスの出かけ、
いろんなジャンルの音楽を聴き、様々なミュージシャンのパフォーマンスを
目の当たりにして、自分の音空間の肥やしにしてきました。

特にライブでの臨場感が堪らなく好きで、過去に幾度なく背筋が震えるような
音楽体感をしてきました。

武さんのライブを初めて見たときも圧巻でした。

ウエス・ナイトと呼ばれ以前、武さんが年1~2回開催していたライブで
知る人ぞ知るJazz Guitarの鬼才ウエス・モンゴメリーを敬愛して、
武さんが企画したもので、もちろん全曲ウエスの曲で終始、
武さんのGuitarが炸裂して、とても熱いライブであったこと覚えています。

今回のライブはGuitar Duoによるとてもクールな演奏で、
お互いのGuitarが主音とリズムを奏でる展開で武さん、ハルさんの個性が対照的に表現され
聞く者をまったく飽きさせない構成となり、お互いに一流のミュージシャンとして
クール&グルーブィな申し分の無い演奏でライブならではの緊張感と癒しが、
我が身を交互に包んでくれ、とても安らかなひと時でした。

ライブ終了後も心地よい余情に浸りながら、ついついお酒を飲みすぎてしまい、
帰路は酔い覚ましのつもりで歩くことに、と、その時、“素月出東峰”という一行が
脳裏を掠め夜空を見上げてみればそこに月は無く、ただ漆黒の闇が広がるばかり、
でもそんな時にふと何か大切なものに気づく時があります。

料理と音楽、何れも人が創りだすもの、どちらも食べて、聞き手がいて初めて成立し作り手、
弾き手の表現するものを瞬時に受け止め、表現者と一体となり同時に瞬間芸術を創りあげ、
そして共にその喜びを分かちあう。

また作り手、弾き手はイメージを膨らませ、己と相反する側、つまり見所に立つことにより、
冷静に自己を分析し、より洗練された世界を創りだそうと努力する。

そんな精神世界を楽しむことができるのは地球上の生物においておそらく人間だけであり、
このような秀逸な情感を個々に育てることが料理や音楽あるいは人間教育にとって
極めて重要なこととなるのではないだろうか?とそんなことを想い浮かべながら
千鳥足で帰路を急ぐのでした。

今宵、月見は十五夜、十六夜、立待月、居待月、臥待月どの月見もそれぞれ趣があり、
秋の夜長を楽しめます。

月白し秋はきにけり風清し”古来より月は万物を浄化する力があると信じられてきました。

今一度、月の明かりのもと心身ともに清く生まれ代わり、澄み切った秋の月に清風が吹くがごとく、
我々の心も清らかに、お互いが理解しあい心と心の触れ合いの場を広げ、
正しい眼を持って見つめ、正しい耳を持って聞き、真心もって
お互いに思い合うことの大切さを知るように努力したいものです。

投稿者 academy : 2007年09月23日 23:56