2007年09月20日

「感謝」という言葉                        美濃吉 佐竹洋治

先日、わが社の若手調理社員の結婚式に出席させていただきました。

招待状を受け取った折、スピーチを頼まれておりまして、
乾杯後のスピーチであろうと思っていたところ、
事前にお祝いを持っていった際に驚いたのが、
何と、主賓でしかも一番目にお祝いのお言葉を頂戴したいとのことでした。

正直、乾杯前のしかも、結婚式のスピーチとあれば、
私自身初めての経験であり、かつ必ずスムーズに述べなくてはいけないという
プレッシャーが私に襲いかかり、当日までに万全の準備をしました。

スピーチの話は新郎が20代前半ということもあり、
高校卒業してすぐに私どもの調理場に入ってきて一所懸命に働いているものですので、
現代においていわゆる「ニート」と呼ばれる若者が増えているこの世の中において、
素晴らしく、長期的な視野をもっている方でありますということなどを語ろうかと思って、
当日会場に出向き、待合室にて待機していたところ、ふとこんな会話が聞こえてきました。

「あいつは(新郎)偉いよな。ちゃんと朝から晩まで仕事して。
俺たちは相変わらずニートだよな。」という言葉が。

当日は平日ということもあり、結婚式は私が招待されている式、
一組のみで、明確に同出席者ということがわかり、
私は内心、本当に心底から「まずい!」と思いました。

TPOというものを考慮して、シナリオを変えなくては。
と思った途端に開宴時間になり、それから間もなく、司会者よりお声が掛かりました。

とにかく、「ニート」という言葉は避けなくてはいけないと意識しつつ、
とっさに思いついたのが、「感謝」という言葉でした。

夫婦互いに「感謝」という気持ちを持っていれば、
例え新郎の帰りが遅くなっても「普段、一家の大黒柱となって日々働いてくれているのだから」、
また新郎が家に帰った際に御飯の支度など出来ていなくても
「日々、大変な家事をしてくれているのだから」という感情になり、
末永く夫婦円満に過ごせると。

このスピーチがどういうわけか、全体的に評価され、
何とか無事この場を過ごすことができました。

まさに運がいいとはこのことであると思いつつ、
それと同時に我が家の家訓というものに改めて感謝しました。

私が幼い時から、日々両親が「従業員の方々に日々感謝しながら生きなさい。」
と言われ続けてきたことは今でも鮮明に記憶に残っており、
これこそが我が家の家訓でありますが、
こういう環境に生まれ育つことができたからこそ、
とっさにスピーチの言葉を思いつくことができたからであります。

本当に今後も何事におきましても「感謝」という気持ちを忘れてはいけませんよね。

投稿者 academy : 2007年09月20日 23:49