2007年09月19日

大きなものと小さなもの              山ばな平八茶屋 園部晋吾

小さいころ、近くに住むおばあちゃんのところに
歩いて行ったとき、30分かかった。

普段は、車で行っていたので、10分足らずだったが、
始めて歩いて行ったとき、その30分が、とても遠いところのように思えた。

話を広げて、地球というものの大きさに気がついたのは、
歩いて1周回ったら、何日かかるのか考えたときだった。

時速5kmとして、8000時間。まったく寝ずにひたすら歩き続けて、333日かかる。
寝る時間を入れて、1日12時間歩いたとしたら、666日。

そんな大きな地球なのですが、光の速さだと1秒間に7週半回ることができる。
その光のスピードでも、太陽まで行くとなると、8分20秒かかる。

さて、そこからもっと話を広げていくと、太陽系は、太陽から一番遠い海王星まで、
光の速さで、4時間かかる。我々の住む銀河系は、
直径10万光年(端から端まで光の速さで10万年かかる)の大きさ。

一番近い銀河が、アンドロメダ大星雲。距離にして、230万光年。
そして、宇宙には、我々の銀河と同じような星雲が1千億個は存在すると言われている。

宇宙の果てまでの距離は、130~150億光年。ビッグバン以来、
今もなお膨張し続けている。そして、その宇宙の外側は、時間も空間も存在しない『無』の世界。

さて逆に、この地球上で、もっとも小さい生物は、マイコプラズマ。
直径が、約2万分の3mm。そして、一番小さいものが、素粒子。
1000万分の1mmの大きさの原子の中に、1000億分の1mmの原子核があり、
原子核は、いくつもの陽子と中性子が結びついて出来ている。
陽子1個の大きさは、1兆分の1mm。
そしてその陽子は、クオークやレプトンなどの素粒子が結びついて出来ている。
その素粒子1個の大きさは、1000兆分の1mm。

我々が、マイコプラズマが一匹死んだ、素粒子がひとつ崩壊したことなど、
気にも留めないものが、宇宙の中の地球の存在である。
その中の日本、そして、その中の京都という非常に小さなところで、
我々は、日々悩み、憂い、互いに争いあって生きている。

なんと儚く、虚しいことか・・・。

それでも、我々は生きている。
野に咲く1輪の花のように・・・。

投稿者 academy : 2007年09月19日 23:39