2007年09月12日

日本料理コンペティション 北海道予選大会  梁山泊  主人 橋本憲一

8月28日に札幌市の光塩学園調理製菓専門学校で実施されました。
選手六名。その作業審査員として、参加してきました。

9時過ぎから、くじ引きで決まった順番に従い10分間ずつずれて、
各選手が調理に取り組みます。

あらかじめ提出されたレシピを基に作業が進むわけです。
このレシピは書類選考の対象になったものです。

今回は初回にもかかわらず160通もの参加がありました。
その中から48名が書類選考に残り、地方予選で具体的に調理をするわけです。

レシピは椀もの、焚物、焼き物の三点。テーマは「祭り」です。

北海道地区の書類参加者は少なかったのですが、
どれも面白いものばかりで書類選考の時点で読みふけっていました。
甲乙つけがたい選考を通過した6名を楽しみにしておりました。
6点とも大胆不敵なレシピだったからです。

こんな発想をするのはどんな料理人だろう。
どんな顔をした人だろう。年齢は? 興味津々でした。

作業審査と外観・試食審査にわかれ、
外観・試食審査は作り手と顔を合わさないようになっています。

審査内容が主観的になる部分が増えるので、
作り手本人からの印象を極力省き、料理そのものの審査に集中する配慮からです。

このような理由で、作業審査を受け持つ私が開会の挨拶をすることになりました。
初めて選手と顔を合わせました。もちろん緊張しておられます。
でも、会いたかった人たちです。

自分が書いたレシピだから、時間内に終わるようにしましょう。
時間オーバーすると減点の対象になるからと伝え、
しかし焦ることはなにもないので日頃の成果を…。

この時点で耳に届いていないことがわかりました。
「さっ、みんなで深呼吸をしよう。深く息を吸おうよ」深呼吸を繰り返しました。
どうやら選手の顔に血の気が戻ってきました。

初々しい料理人の姿に戻ったわけです。
試合が始まりましたが、ほとんどの選手は落ち着いて淡々と仕事に取りかかりました。
 
問題は1位、2位、3位をどう採点するかでした。
ほんとうに僅差です。

予選に戦い抜こうと決意してレシピを考え、いま調理を終えたばかりです。
これだけでも長い時間を経ています。
各選手の運命が決まるのかと思うと、苦しい決断になります。

しかし、僅差とはいえ差はあるわけですから、
各審査員が審査し、その集計結果通りの発表をしました。

選にもれた選手の目頭が赤くなっていました。
真剣に戦い燃えたという証しを見ました。

北海道は食材に恵まれているが、料理には…と揶揄する人がいます。
しかし、今回の選手達を見ていると、なんて素敵な料理人達が沢山いる地区だろうと感じました。
こんな揶揄もすぐに消し飛ばしていく勢いの想像したとおりの若い料理人達でした。

投稿者 academy : 2007年09月12日 23:25