2007年09月08日

私の好きな言葉12                       鶴清 田中信行

今回は、松下幸之助の言葉を紹介したいと思います。

「悩みがあるから生きがいがある」

という言葉です。

「悩んだり、腹を立てたり、悲観したりする事が社長の仕事である、経営者の仕事である。
そういうものがなかったら経営者の生きがいがないのやと、
こういうように考えてからだいぶ楽になったですよ。
今は悩むために自分は存在しているんやな、悩みが本業やなと、
こういうような感じを持つようになったんです。」
と言ってます。

私たちは誰でも人知れず、さまざまな悩みを抱えているものです。

仕事の行き詰まり、人間関係のトラブル、家族についての心配等等、
悩みが病を引き起こしたり、自殺や傷害事件など、
不幸な出来事につながる事も世の中には少なくはありません。

しかし、松下はさまざまな悩みを、見方を変え考え方を変え、
一つ一つ自らの経営や人生の糧にしていったのですが、
そうした体験を通じて、さまざまな問題に悩む事こそが経営者の仕事である、
また悩みがあること自体が人生の彩りで、悩みこそが生きがいにならなければならない、
という境地になっていきました。

松下の晩年の悩みは日本の国の将来の事でした。
国家運営の基本方針もなく、国費だけがどんどん増えていく状況に、
このままいけばこの国は破錠をきたすのではないかと憂い、
何とかしなければならないと考えていました。

何の悩みもない人生、それは望んでも得られるものではないのでしょう。

しかし、もしたとえ得られたとしても、何の刺激もなく感激もない平坦で
つまらない人生といえるのではないでしょうか。

悩みに直面したとき、これが人生の生きがいだと思えるかどうか、
そんなところにも豊かな人生を生きるポイントがあるのかもしれません。

投稿者 academy : 2007年09月08日 20:09