文殊菩薩 ◆ 杢兵衛 寺田慎太郎 ◆
毎月第二、第四土曜日は京都国立博物館の常設展示室の無料拝観日です。
皆さん、ご存知だったでしょうか?私は休憩時間を利用して毎月のように博物館に足を運びます。
一階の展示室は殆ど展示品の入れ替えがないので、
軽くチェックしてから直ぐに二階の展示室に行ってしまいます。
二階の展示室は毎月必ず入れ替えが行われており
改めてその収蔵品の多さに驚かされてしまいます。
今月の展示は非常に素晴らしかったです(いつも素晴らしいけど)。
目玉は何といっても俵屋宗達作の「風神雷神図屏風」、
そしてそのすぐ隣には本阿弥光悦と宗達の合作「鶴図下絵和歌巻」が展示されています。
おそらく誰しも一度は本なりテレビなりで御覧になったことがある名品中の名品!
しかしこの展示室より更に驚きまくったのが高僧の墨蹟ばかりを展示している部屋です。
そこに並ぶ名前は古林清茂をはじめ蘭渓道隆、宗峰妙超、夢窓疎石等々、
この部屋だけで国宝が2~3点ありただただびっくりです。
さすがは日本が誇る博物館ですね。
前置きをだらだら書きましたが、今回はもし皆さんが博物館に行かれることがありましたら
是非一度御覧頂きたい仏像を紹介したいと思います。
これは一階展示室にあるのですが、数年前から突如博物館に登場し、
今や他の仏像を圧倒するほどの威圧感を漂わせています。
「文殊菩薩騎獅像」です。金戒光明寺所蔵の名品で鎌倉時代に製作されたものです。
文殊菩薩は「3人寄れば文殊の知恵」なんて言葉があるように知恵を司る菩薩です。
獅子の背上の蓮華座に坐して右手に宝剣、左手に経典を持っています。
私は仏像マニアではありませんが(仏像が好きなだけです)、
この文殊菩薩には本当に魅了されます。
非常に美しい顔、均整の取れた体、獅子の迫力、
非の打ち所が全くもってありませんね。
獅子の胴部分には微かに彩色が施された痕跡があり、
当時の姿がどのようであったのか気になります。
私はマニアではありませんので詳しい知識が無く、
その仏像の素晴らしさをここでは説明できませんので、
是非一度博物館に足をお運び頂き、御鑑賞下さい。
本当びっくりしますよ。
投稿者 academy : 20:29
里芋について ◆ 萬重 田村 圭吾 ◆
9月に入り、少し涼しくなったように思いましたが、
また暑さが厳しくいつまでこの暑さが続くのかと思うと嫌になりますね。
とはいえ、夜にもなると虫の声が聞こえ、秋を感じるこの季節。
日本人であることを嬉しく感じます。
今日はそんな日本人にはなくてはならない「お芋さん」のお話です。
里芋は古くは縄文時代から日本人に食べられてきた芋で、
栽培の歴史も平安時代の宮中の諸行事を記載した「延喜式」にも登場します。
一説によると稲作が広がる以前は里芋が日本人の主食であったとも言われています。
江戸中期にサツマイモ、明治期にジャガイモが入ってきてから
日本人の「イモ」としての認知は失われつつありますが、
もともと山芋や長芋と言った「ヤマノイモ」に対して里芋は
「サトノイモ」と言う様に古来日本人が畑で栽培し、イモといえばこれを指していました。
正月のめでたい時に里芋をお雑煮にいれるのも、
里芋が日本人になくてはならない物だったからです。
栄養素も主成分はでんぷんですが、他の芋に比べて、
高血圧予防に良いとされるカリウムが多く含まれ、独特のぬめりには、
肝臓や腎臓の機能を助けるムチンが含まれています。
投稿者 academy : 23:54
Jazz Guitar 縦横無尽 ◆ 嵐山熊彦 栗栖 基 ◆
る9月13日、嵐山近辺のライブハウスにてJazz Guitar Night と題した
関西屈指のJazz Guitarist Y さん(通称“武さん”)と東京・New York間で活躍される
Tさん(通称“ハルさん”)のDuoによるライブがあり、友人達と出かけてきました。
武さんとは10年以来のお付き合いで、よく私の店にもご来店いただき、
音楽や料理の話で盛り上がります。
私は学生の頃から音楽が好きでよく京都にあるライブハウスの出かけ、
いろんなジャンルの音楽を聴き、様々なミュージシャンのパフォーマンスを
目の当たりにして、自分の音空間の肥やしにしてきました。
特にライブでの臨場感が堪らなく好きで、過去に幾度なく背筋が震えるような
音楽体感をしてきました。
武さんのライブを初めて見たときも圧巻でした。
ウエス・ナイトと呼ばれ以前、武さんが年1~2回開催していたライブで
知る人ぞ知るJazz Guitarの鬼才ウエス・モンゴメリーを敬愛して、
武さんが企画したもので、もちろん全曲ウエスの曲で終始、
武さんのGuitarが炸裂して、とても熱いライブであったこと覚えています。
今回のライブはGuitar Duoによるとてもクールな演奏で、
お互いのGuitarが主音とリズムを奏でる展開で武さん、ハルさんの個性が対照的に表現され
聞く者をまったく飽きさせない構成となり、お互いに一流のミュージシャンとして
クール&グルーブィな申し分の無い演奏でライブならではの緊張感と癒しが、
我が身を交互に包んでくれ、とても安らかなひと時でした。
ライブ終了後も心地よい余情に浸りながら、ついついお酒を飲みすぎてしまい、
帰路は酔い覚ましのつもりで歩くことに、と、その時、“素月出東峰”という一行が
脳裏を掠め夜空を見上げてみればそこに月は無く、ただ漆黒の闇が広がるばかり、
でもそんな時にふと何か大切なものに気づく時があります。
料理と音楽、何れも人が創りだすもの、どちらも食べて、聞き手がいて初めて成立し作り手、
弾き手の表現するものを瞬時に受け止め、表現者と一体となり同時に瞬間芸術を創りあげ、
そして共にその喜びを分かちあう。
また作り手、弾き手はイメージを膨らませ、己と相反する側、つまり見所に立つことにより、
冷静に自己を分析し、より洗練された世界を創りだそうと努力する。
そんな精神世界を楽しむことができるのは地球上の生物においておそらく人間だけであり、
このような秀逸な情感を個々に育てることが料理や音楽あるいは人間教育にとって
極めて重要なこととなるのではないだろうか?とそんなことを想い浮かべながら
千鳥足で帰路を急ぐのでした。
今宵、月見は十五夜、十六夜、立待月、居待月、臥待月どの月見もそれぞれ趣があり、
秋の夜長を楽しめます。
“月白し秋はきにけり風清し”古来より月は万物を浄化する力があると信じられてきました。
今一度、月の明かりのもと心身ともに清く生まれ代わり、澄み切った秋の月に清風が吹くがごとく、
我々の心も清らかに、お互いが理解しあい心と心の触れ合いの場を広げ、
正しい眼を持って見つめ、正しい耳を持って聞き、真心もって
お互いに思い合うことの大切さを知るように努力したいものです。
投稿者 academy : 23:56
ニューヨーク事業に向けて徒然に・・・ ◆ 料亭旅館 清和荘 竹中 徹男 ◆
まだまだ先と思っていたNY事業が、もうひと月先となりました。
渡航者すべてが揃っての打ち合わせは本当に数えるほどしか出来ませんでしたが、
ここへ来てずいぶん具体的に事が進んできました。
こちらから送る食材や向こうで手配する食材のリスト、
そして、当日のレシピの英訳、試食の際に使う日本酒の手配など急ピッチで進んでいます。
しかしながら、先方の料理学校の都合で、前日と前々日の仕込み期間に
どの程度キッチンを使わせてもらえるかが不透明で、その二日の日程が決まりません。
しかしながらすべての担当者が自分の仕込みに何人でどのくらい時間が掛かるかを
あらかじめ出す事で、先方の時間が分かった時点で順序と割当を決め、
手の空いた人が仕込みの多い人を手伝えるよう情報を交換する事にしました。
器の確認も済み後は食材が現地ですべて揃い、
私たちが確実に現地入りする事が必須条件で、
その他はほぼ確定してきたように思います。
(当然これからすべての実務と細かいチェックは必要ですし、
それが細心の注意を要する物なのですが・・・)
「段取り八分」と昔から言いますが、今回は「段取り100%」で望んで良いくらいだと思いますので、
最後の追い込みを「気合いを入れて」するつもりです。
しかしながら、個人的に言わせて頂くととても楽しみで、
現地のシェフやジャーナリストが私たちの仕事や講演に対して、
どのような感覚を持つのか、どんな疑問を持つのかなど興味津々です。
また、マスコミで報道されて入るぐらいに本当に和食ブームなのか?
そんなにひどい料理が和食と呼ばれているのか?
現地の最高の和食とはどのような物かなど、
とにかく知りたい事ばかりで寝る間も惜しいと思っているほどです。
NYは学生時代以来20数年ぶりですし、観光も時間があればしたい気も有るのですが、
今回はやはり、「食」に関する事を徹底的に満足するまで探求しようと思っています。
「所変われば品変わる」どんな料理がありますやら・・・・
投稿者 academy : 23:54
水の話 ◆ 美山荘 中東 久人 ◆
水の話といってもそんなに難しいものではなく、
ただ美山荘がある京都花背という地の水が
いかに旨いかという事を言いたいだけの自慢話です。
実は先日 地元の中学校から 地元で活躍している先輩として
花背という土地のすばらしさを話して欲しいという依頼があったので、
題を何にしようかと考えていたのですが、相手は中学生だし
小難しい事しゃべっても寝られてしまうのがオチだと考え、
ここは料理人らしく、特徴ある性質の水で出汁をとる実験をしてみようという事になりました。
まず、花背の水、町の水道水、フランスのコントレックスを用意しました。
皆様のご周知の通り、昆布だしは、軟水のほうが旨みが出やすい!
京都の水は、硬度が大体60mg/l~80mg/lくらいの中硬水で、
水道水もカルキ臭はありますがそれくらいの硬度です。
出汁をとるには問題なく、出汁が取りやすい硬度です。
花背の水(谷水)はそれ以下の軟水になります。
そしてコントレックスというと、硬度1551mg/lの超ウルトラ硬水となります。
そして、それらのデータを元に実験開始!
同じ分量の昆布と鰹を同じ時間でそれぞれ 出汁をとってみました、、、、
結果! 内心 もしかして明らかな差が出なったらどうしよう~ってビクビクしておりましたが、
生徒や保護者、先生方も全員一致で
1位:花背の水
2位:水道水
3位:コントレックス
という結果になり、私自信もそこに歴然とした差がある事を実感し、
花背の水のすばらしさを 中学生や保護者、先生方にアピールする事ができ大満足でした。
本当に水と料理の関係って大切なんだなぁ~って思うと同時に
すばらしい場所で料理を作らせてもらってる事に対して感謝の気持ちで一杯になりました。
しかし、軟水だけが良いわけではなく、紅茶などは硬水のほうが美味しいですし、
コーヒーなんかも中硬水のほうがおいしいと言われています。
水も凝りだすと、調味料のように使い分けが必要になってきますね!
いつまでも、美味しい水が飲めるように環境には気を使ってゆきましょうね!
最近 水太り気味な山の住人より、、、。
投稿者 academy : 23:51
「感謝」という言葉 ◆ 美濃吉 佐竹洋治 ◆
先日、わが社の若手調理社員の結婚式に出席させていただきました。
招待状を受け取った折、スピーチを頼まれておりまして、
乾杯後のスピーチであろうと思っていたところ、
事前にお祝いを持っていった際に驚いたのが、
何と、主賓でしかも一番目にお祝いのお言葉を頂戴したいとのことでした。
正直、乾杯前のしかも、結婚式のスピーチとあれば、
私自身初めての経験であり、かつ必ずスムーズに述べなくてはいけないという
プレッシャーが私に襲いかかり、当日までに万全の準備をしました。
スピーチの話は新郎が20代前半ということもあり、
高校卒業してすぐに私どもの調理場に入ってきて一所懸命に働いているものですので、
現代においていわゆる「ニート」と呼ばれる若者が増えているこの世の中において、
素晴らしく、長期的な視野をもっている方でありますということなどを語ろうかと思って、
当日会場に出向き、待合室にて待機していたところ、ふとこんな会話が聞こえてきました。
「あいつは(新郎)偉いよな。ちゃんと朝から晩まで仕事して。
俺たちは相変わらずニートだよな。」という言葉が。
当日は平日ということもあり、結婚式は私が招待されている式、
一組のみで、明確に同出席者ということがわかり、
私は内心、本当に心底から「まずい!」と思いました。
TPOというものを考慮して、シナリオを変えなくては。
と思った途端に開宴時間になり、それから間もなく、司会者よりお声が掛かりました。
とにかく、「ニート」という言葉は避けなくてはいけないと意識しつつ、
とっさに思いついたのが、「感謝」という言葉でした。
夫婦互いに「感謝」という気持ちを持っていれば、
例え新郎の帰りが遅くなっても「普段、一家の大黒柱となって日々働いてくれているのだから」、
また新郎が家に帰った際に御飯の支度など出来ていなくても
「日々、大変な家事をしてくれているのだから」という感情になり、
末永く夫婦円満に過ごせると。
このスピーチがどういうわけか、全体的に評価され、
何とか無事この場を過ごすことができました。
まさに運がいいとはこのことであると思いつつ、
それと同時に我が家の家訓というものに改めて感謝しました。
私が幼い時から、日々両親が「従業員の方々に日々感謝しながら生きなさい。」
と言われ続けてきたことは今でも鮮明に記憶に残っており、
これこそが我が家の家訓でありますが、
こういう環境に生まれ育つことができたからこそ、
とっさにスピーチの言葉を思いつくことができたからであります。
本当に今後も何事におきましても「感謝」という気持ちを忘れてはいけませんよね。
投稿者 academy : 23:49
大きなものと小さなもの ◆ 山ばな平八茶屋 園部晋吾 ◆
小さいころ、近くに住むおばあちゃんのところに
歩いて行ったとき、30分かかった。
普段は、車で行っていたので、10分足らずだったが、
始めて歩いて行ったとき、その30分が、とても遠いところのように思えた。
話を広げて、地球というものの大きさに気がついたのは、
歩いて1周回ったら、何日かかるのか考えたときだった。
時速5kmとして、8000時間。まったく寝ずにひたすら歩き続けて、333日かかる。
寝る時間を入れて、1日12時間歩いたとしたら、666日。
そんな大きな地球なのですが、光の速さだと1秒間に7週半回ることができる。
その光のスピードでも、太陽まで行くとなると、8分20秒かかる。
さて、そこからもっと話を広げていくと、太陽系は、太陽から一番遠い海王星まで、
光の速さで、4時間かかる。我々の住む銀河系は、
直径10万光年(端から端まで光の速さで10万年かかる)の大きさ。
一番近い銀河が、アンドロメダ大星雲。距離にして、230万光年。
そして、宇宙には、我々の銀河と同じような星雲が1千億個は存在すると言われている。
宇宙の果てまでの距離は、130~150億光年。ビッグバン以来、
今もなお膨張し続けている。そして、その宇宙の外側は、時間も空間も存在しない『無』の世界。
さて逆に、この地球上で、もっとも小さい生物は、マイコプラズマ。
直径が、約2万分の3mm。そして、一番小さいものが、素粒子。
1000万分の1mmの大きさの原子の中に、1000億分の1mmの原子核があり、
原子核は、いくつもの陽子と中性子が結びついて出来ている。
陽子1個の大きさは、1兆分の1mm。
そしてその陽子は、クオークやレプトンなどの素粒子が結びついて出来ている。
その素粒子1個の大きさは、1000兆分の1mm。
我々が、マイコプラズマが一匹死んだ、素粒子がひとつ崩壊したことなど、
気にも留めないものが、宇宙の中の地球の存在である。
その中の日本、そして、その中の京都という非常に小さなところで、
我々は、日々悩み、憂い、互いに争いあって生きている。
なんと儚く、虚しいことか・・・。
それでも、我々は生きている。
野に咲く1輪の花のように・・・。
投稿者 academy : 23:39
夏の思い出 ◆ 瓢亭 髙橋義弘 ◆
8月の終わりにちょっとだけ休みをもらって、
大学の友人の家に遊びに行って来ました。
埼玉県の越生と言うところで、周りは田んぼや梅ノ木がいっぱい。
お隣さんの家が見えないくらい離れてる。
友人の家に着くなり犬が迎えてくれたんですが、
飛び掛かるは、噛み付くは、
舐めるは、引っかくはで、
そりゃもう大変!
気付いたら腕が傷だらけ。
こんなに興奮するのも珍しく、
よっぽど気に入ってくれたらしい。
うれしいやら、かなしいやら。。。
着くなり最初は、子供と一緒にゲーム大会。
その後は、友人の両親、兄弟、隣のご夫婦、
その隣の子供たち、たくさんで和気あいあいとバーベキューをしました。
友人のお母さんは栄養士の免許を持っていて料理がうまく、
大学時代に遊びに来たときも手料理をご馳走になりました。
普段から、家の裏山で取れた竹の子やサトイモを使って料理をされるようで、
昔、おいしい芋の煮っ転がしをいただいたのを思い出しました。
今回はバーベキューでしたが、
付け合せに、サラダやお汁が出てきました。
お汁には、鴨の切り身に茄子やお芋、いろんなお野菜が入ってたんですが
これがとっても美味しかったです。
お母さんが得意なのは、家の梅ノ木から収穫して作った梅干です。
しっかり大きくて果肉たっぷり。
辛すぎずちょっぴり甘い加減が絶妙。
酸味はしっかり!顔がくしゃくしゃです。
帰りのお土産に梅干もらっちゃいました。
それからというもの毎日一粒一粒、
ご飯の上に梅干をちょんと乗せて、大事に食べてます。
私は楽しい夏の時間を過ごすことができたと思っていたのですが、
友人のお母さんは、
「ちゃんともてなしができなかった」
と思われたらしく、
私が京都に戻ってからでも、野菜を送ってくださいました。
中に入っていた野菜は、とうもろこし・かぼちゃ・トマトでした。
生でも食べられる皮が薄くて甘いとうもろこし、
火を通すとホクホクになる小ぶりのかぼちゃ、
カチッとした昔ながらのトマト、
あっという間に食べてしまいました。
これらの野菜は、友人曰く、
お母さん自身が産地まで行って見つけてきたそうで、
ぜひ私に食べて欲しかったそうです。
野菜はもう残っていませんが、
梅干はまだ少し残ってます。
毎日、梅干を眺めるのが楽しいです。
投稿者 academy : 23:50
京都の修学旅行事情 ◆ 菊水 髙橋 正人 ◆
先日、旅館の青年部の集まりで聞いてきたことです。
最近の修学旅行では朝食にファーストフード(ハンバーガーとか)を
出しているところがあるそうです。
学校や旅行会社からの要望らしいのですが、
「残食が無くなる」と言うのが理由だそうです。
何か間違っているような気がしませんか?
確かに食べ残しは減るのでしょうが、修学旅行の食事と言えども、
教育の一環であり、レジャーで旅行するのとは違います。
当アカデミーでは現在、京都市教育委員会と組んで食育事業を進めています。
また、各個店や日本料理以外のお店、ホテルなども食育授業や食育のイベントなどを
京都の各地で行ってきています。
子供さんにも親御さんにも喜んでいただいていますし、
それなりに食に対する考え方も変わってきているように思います。
それなのに、京都に来る修学旅行生の朝食がファーストフードで良いのでしょうか?
旅館側の立場としては「本音としては旅館なんだから、ちゃんと料理を出したい」が
お客様からの要望と言うことでやむを得ず、出しているそうです。
つまり、学校なり、旅行会社なりがそう言う要望を出しているに他ならないわけで
食育を推進している我々の立場からすると悲しいことです。
また、修学旅行についてくる親御さんがここのところ増えているようです。
実際にどういう行動をされるのかはわかりませんが、
なにも修学旅行に付き添わなくても良いのにと思います。
旅行会社、学校、親、そして子供たち。
京都の修学旅行はどうなってしまうのでしょうね。
投稿者 academy : 23:54
食材おたく ◆ 修伯 吉田修久 ◆
最近金沢においしい寿司屋が出来ていると
何人かのお客さんから聞いていて、楽しみにしていました。
色々と情報を集めた結果三軒の寿司屋に行ってきました。
一軒目は金沢でも有名な老舗のお寿司やさん。
二軒目は最近代が代わって若手の板前のお店。
三軒目は東京で修行され5年前にオープンした
これも若手のお店。
結果は一勝一敗一分けで中でも三軒目の店は素晴らしく、
25cm程もあるシャコやガンガンというオコゼと
メバルの合いの子みたいな魚など、
地の食材を使い、マグロなんかは築地から
最高のものを取り寄せていて、
ウニは北海道と九州と地のものと3種類用意して、
中でも北海道のウニは「はだてのスペシャル」で、
スペシャルといえば築地内でその日に一つか二つしかなく、
値段も二万~三万円とびっくりするような値段で取り引きされているウニです。
ご主人は(と言っても同じくらいの歳なのですが)「はだてのスペシャルです。」と
さらっとおっしゃいましたが、私は知ってるものの
普通の一般の人には分からないと思うようなマニアックな話を
こちらが返事をしようがしまいが自分の世界で淡々と話されます。
でもそれより九州のウニは地名と会社名は言えませんが衝撃を覚えるような甘さで、
旨味、コク、ねっとり感、甘味、風味、どれも最高で東京の超有名寿司屋と、
数軒しか扱ってないらしく、非常に珍しいそうです。
寿司飯も赤酢と塩だけで非常においしく、
寿司飯の出来だけでも他の2軒を圧倒していました。
ご主人の食材の厳選の仕方、見分けるポイントは話を聞いてると
非常に勉強になり、ご主人は握っている間も食材の話しかせず、
まるで食材おたくのように思えるほど食材への探求心はものすごくて
彼のお寿司を食べると改めて日本の食材のもつ底力みたいなものを感じました。
寿司は本当に不思議で味付けは酢と塩、
にきり醤油あとはつめぐらいなものでその食材の持つ強い天然の風味、
甘みなどの変化で楽しむことができます。
いつも思うことですが、日本の食材は本当に素晴らしいものがたくさんあって、
まだ知らないものもあると思います。
美味しい食材に出会う感動はなにものにも返られません。
投稿者 academy : 23:39
本日のぼやき その14 ◆ 滋賀 比良山荘 伊藤剛治 ◆
比良の山里も、朝晩はめっきり涼しくなり、いよいよ秋の足音が聞こえて来るようです。
そう!!“秋”といえば“キノコ”では御座いませんか?
いいぞ!いいぞ!やっぱり秋はキノコの話にかぎる!!
そこで本日は、夫婦仲良くキノコ作りに専念されている方々を紹介します。
「“カシノキナガムシ”さんです。どうぞ!!」
なんじゃそりゃ・・・・?
冗談は、さて置きまして本題のぼやきに入りましょう。
皆さんの中で、お家から山が見える方、今すぐ山をよーく観察してみて下さい。
(ビルしか見えない?そういう方は、次の休みに山へでかけましょう。)
どないです? 所どころ、山の中に赤くなってる木がありませんか?
それ、紅葉してるのと違いまっせー。 枯れてるんでっせー。
“カシノキナガムシ”の仕業かもしれません。
特にここ数年、猛威をふるっているそうです。(温暖化の影響とも、言われている。)
この“カシノキナガムシ“ 木に小さな穴をあけ、ツガイでキノコを作り、それを食べて
生きています。
無数の、ツガイがキノコを作ることによって、その木の養分を採り、枯らしてしまいます。
そして、この虫の好む木の種類が、問題なんです。
樫、ナラ、クヌギ、椎、などの木で、一般的に雑木と言われる落葉樹が主です。
この木々は、すべて“どんぐり”を落とす木です。
どんぐりが森の中に落ちなくなったら大変なことになります。
言うまでもなく小動物から大動物に至るまでの、大切な食料です。
そして、雑木からの落ち葉は、微生物に分解され、土を肥やし、川を浄化する。
わが山荘にとって、雑木から生えるキノコも、これから栄養をたっぷりつけて
冬に登場する熊やイノシシの事も心配です。
しかし、そういう一つ一つの事を含めた森全体の生態系の事を、本当に危惧します。
合掌
投稿者 academy : 23:52
日本料理コンペティション 北海道予選大会 ◆ 梁山泊 主人 橋本憲一 ◆
8月28日に札幌市の光塩学園調理製菓専門学校で実施されました。
選手六名。その作業審査員として、参加してきました。
9時過ぎから、くじ引きで決まった順番に従い10分間ずつずれて、
各選手が調理に取り組みます。
あらかじめ提出されたレシピを基に作業が進むわけです。
このレシピは書類選考の対象になったものです。
今回は初回にもかかわらず160通もの参加がありました。
その中から48名が書類選考に残り、地方予選で具体的に調理をするわけです。
レシピは椀もの、焚物、焼き物の三点。テーマは「祭り」です。
北海道地区の書類参加者は少なかったのですが、
どれも面白いものばかりで書類選考の時点で読みふけっていました。
甲乙つけがたい選考を通過した6名を楽しみにしておりました。
6点とも大胆不敵なレシピだったからです。
こんな発想をするのはどんな料理人だろう。
どんな顔をした人だろう。年齢は? 興味津々でした。
作業審査と外観・試食審査にわかれ、
外観・試食審査は作り手と顔を合わさないようになっています。
審査内容が主観的になる部分が増えるので、
作り手本人からの印象を極力省き、料理そのものの審査に集中する配慮からです。
このような理由で、作業審査を受け持つ私が開会の挨拶をすることになりました。
初めて選手と顔を合わせました。もちろん緊張しておられます。
でも、会いたかった人たちです。
自分が書いたレシピだから、時間内に終わるようにしましょう。
時間オーバーすると減点の対象になるからと伝え、
しかし焦ることはなにもないので日頃の成果を…。
この時点で耳に届いていないことがわかりました。
「さっ、みんなで深呼吸をしよう。深く息を吸おうよ」深呼吸を繰り返しました。
どうやら選手の顔に血の気が戻ってきました。
初々しい料理人の姿に戻ったわけです。
試合が始まりましたが、ほとんどの選手は落ち着いて淡々と仕事に取りかかりました。
問題は1位、2位、3位をどう採点するかでした。
ほんとうに僅差です。
予選に戦い抜こうと決意してレシピを考え、いま調理を終えたばかりです。
これだけでも長い時間を経ています。
各選手の運命が決まるのかと思うと、苦しい決断になります。
しかし、僅差とはいえ差はあるわけですから、
各審査員が審査し、その集計結果通りの発表をしました。
選にもれた選手の目頭が赤くなっていました。
真剣に戦い燃えたという証しを見ました。
北海道は食材に恵まれているが、料理には…と揶揄する人がいます。
しかし、今回の選手達を見ていると、なんて素敵な料理人達が沢山いる地区だろうと感じました。
こんな揶揄もすぐに消し飛ばしていく勢いの想像したとおりの若い料理人達でした。
投稿者 academy : 23:25
日本建築と背の高さ ◆ 懐石・宿 近又 鵜飼治二 ◆
スポーツの秋の到来。世界各国で
いろんなスポーツの世界選手権が行なわれています。
その中で女子バレーも始まりました。
日本の選手の背が高くなり190cm当たり前って感じですね。
私の身長は、163cm。もうあと10cmだけでもほしかったです。
もし10cm高かったら人生変っていたでしょうか。
我々日本人の身長は、50年前は成年男子で平均160cmだったそうです。
和室の出入り口の高さは173cm(5尺7寸)鴨居と頭の間は13cmの余裕があったということです。
したがって平均より少々背の高い人でも頭を下げないで通れたわけです。
実は日本人の身長は大昔はそう低くなかったそうです。
仏教が伝来して、その教義によって肉食禁止令が天武四年(675年)以来
幾度も発令されたほど徹底されたので、
それまで食べていた鶏、猪、馬、猿、犬などの動物性たんぱく質をとらなくなった上、
徳川時代から一般人が白米を常食するようになり、
次第に身長が低くなったと伝えられています。
それが終戦後、肉食の著しい増加などでたんぱく質の摂取が豊富になり
身長がぐんぐん伸びたのです。
現在日本人の平均身長は175cm。
ほぼ欧米の平均に近づいてきています。
身長は遺伝的で、アフリカのピグミー族の平均身長は137cm、
そのすぐ近くに住むワトツ族の身長は178cmもあります。
距離が近くとも食物が異なっていてそれが遺伝的にかたよりを大きくした結果
このような差異が出てきたのでしょう。
日本人も食生活が変り背が高くなり新しい建物を建てる場合、
その出入り口の高さは最低でも190cmは必要となっています。
しかし、まだまだ現在の日本工業規格では
建具の高さがここまで大きくはない・材料もいいものがない・襖などのバランスも悪い、
などの理由で普及していないそうです。
日本建築を建てるにあたり、住む人の背が高いのに
みすみす鴨居に頭がぶつかるようでは困るでしょう。
そして、その背の高い人の遺伝子により
さらに背の高い息子や娘が生まれたら大変なことです。
時代の流れと人類の生活は食生活とともに住生活も変化していきます。
我々料理屋もここ数年、和室に椅子席、または掘りごたつ式の部屋が増えました。
15年ほど前には座敷にまで椅子席の時代が来るとは思いませんでした。
そして今、お客様の背が高くなり鴨居の低さに戸惑われるようなことになれば大変です。
こんな時代が次は来るのでしょうか。
世の経済の成長と同じく、急成長は悩みを伴うものですね。
投稿者 academy : 23:55
私の好きな言葉12 ◆ 鶴清 田中信行 ◆
今回は、松下幸之助の言葉を紹介したいと思います。
「悩みがあるから生きがいがある」
という言葉です。
「悩んだり、腹を立てたり、悲観したりする事が社長の仕事である、経営者の仕事である。
そういうものがなかったら経営者の生きがいがないのやと、
こういうように考えてからだいぶ楽になったですよ。
今は悩むために自分は存在しているんやな、悩みが本業やなと、
こういうような感じを持つようになったんです。」
と言ってます。
私たちは誰でも人知れず、さまざまな悩みを抱えているものです。
仕事の行き詰まり、人間関係のトラブル、家族についての心配等等、
悩みが病を引き起こしたり、自殺や傷害事件など、
不幸な出来事につながる事も世の中には少なくはありません。
しかし、松下はさまざまな悩みを、見方を変え考え方を変え、
一つ一つ自らの経営や人生の糧にしていったのですが、
そうした体験を通じて、さまざまな問題に悩む事こそが経営者の仕事である、
また悩みがあること自体が人生の彩りで、悩みこそが生きがいにならなければならない、
という境地になっていきました。
松下の晩年の悩みは日本の国の将来の事でした。
国家運営の基本方針もなく、国費だけがどんどん増えていく状況に、
このままいけばこの国は破錠をきたすのではないかと憂い、
何とかしなければならないと考えていました。
何の悩みもない人生、それは望んでも得られるものではないのでしょう。
しかし、もしたとえ得られたとしても、何の刺激もなく感激もない平坦で
つまらない人生といえるのではないでしょうか。
悩みに直面したとき、これが人生の生きがいだと思えるかどうか、
そんなところにも豊かな人生を生きるポイントがあるのかもしれません。
投稿者 academy : 20:09
川床茶会 夜咄 ◆ 右源太・鳥居宏行 ◆
前回のブログでは正午の川床茶会の事を書きましたが、
今回は夜咄をご紹介したいと思います。
本来、夜咄は秋から冬の炉の季節にするものですが、
冬場に川床では流石にキツイので、(それはそれで楽しいかもしれませんが)
去る8月23日にやってみました。
川床の照明を全て落して、短檠と蠟燭のあかりだけで茶会を進めます。
心配した虫の大集合も無く、揺らめく炎に浮かび上った川床茶席は
何とも言えない幻想的な雰囲気です。
お気に入りの、惺入造・即中斎宗匠歌銘の黒平茶碗を使いましたが、
お茶を点てる気分は最高です。
真っ黒で良く見えない分、神経が研ぎ澄まされて、点前に集中できるのです。
半眼で、座禅を組む時のような心境です。
茶碗が拝見にまわり、茶碗を見入る客人達の顔が蠟燭のあかりに映ると、
この一碗が座を一つにしてくれているのかな?という気がしてきます。
とにかく、川床茶会は楽しい!これも野点の一種だと思いますが、
野点はずっと古く、すでに利休さんの時代にはあったそうです。
樹木の枝や、竹を三つ組にしたものに鎖をかけて釜を釣ったり、
風炉でなくても、夏でも炉のように地面を掘っても良いそうです。
野点には、なんら決まりは無いようなので、気楽に、自由にお茶を楽しめば良いのです。
唯一つ、「野点のときは、清浄潔白を根本とせよ」との教えがあるのみです。
次は、川床「暁の茶事」にトライしてみようかな?あっ、その前に川床朝茶ですね。
写真① 川床茶席全景。今回、床の間代わりの青竹は3本束ねにしてみました。
写真② 客人が席入りして、点前を始めたところ。
写真③ 半眼(笑)で茶を点てる亭主(私)
投稿者 academy : 17:00
取材 ◆ 天喜 石川 輝宗 ◆
今日と昨日は取材で追われていました。
慣れていないから追われていると感じたのかもしれません。
私、正直言ってテレビの取材はあまり好きではございません。
しかし、パシッと断るほどの信念も持ち合わせていませんし、
その場の雰囲気にも流されてしまいます。
‘取材を頼まれる間が華だ’ということはよくわかっているのですが、
緊張しいですし、私の姿を公共の電波に乗せるのは一種のワイセツ物陳列罪に当たると思うからです。
冗談はさておいて本当はスタジオではなくて店でのテレビのロケ撮影が入ると
前後2日は無理やり先約があってもスケジュールを明けななりませんし、
当日になってのスケジュールの変更が多々あり振り回されるからです。
また‘テレビに出してやってんのや’と思う態度、あとタレントさんやスタッフですね。
当然自分石川のことは棚上げにしています。(自分も反省点多々有り)
他のお客様がいるのにいきなり挨拶もなしにテレビカメラが入ってきたり
わがまま言っている礼儀知らずのタレントなんかも見るの嫌ですね。
次にそのタレントがテレビに出る時‘あいつホンマわなー’とか思って見てしまいますね。
あとお笑いタレントに一生懸命作った料理をめちゃくちゃにされたこともあります。
今回も土壇場でのスケジュール変更多々ありました。
仕入先から回ってきて仕方なく引き受けた撮影だったけれども、今回は気持ちよく終われました。
高田純次さん(いじられました)、柴田理恵さん本当に腰の低いスタッフ想いの方々でした。
それに御二人共テレビで見るよりかっこよくて人柄が態度に出ていました。
過去私の印象に残る気持ちのいいタレントさんは‘ハイヒールももこ’さんですね。
売れるのには訳がある。
印象のわるいのは・・・・・
まああんなこんなで撮影が終わりました。放送当日が楽しみです。
投稿者 academy : 23:59
献血 ◆ 岡庄 岡 豊雄 ◆
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本日は献血をしてきました。
市役所前で人だかりがあり、バスが止まっていたので何かな?と思えば献血バスでした。
最近していなかったので、久しぶりの感覚で行いました。
横のブースにAEDの説明ブースがありました。
皆さんご存知ですか?
私はまったく知りませんでしたが、電気で緊急の患者さんを助けるために
救急車に設備されている機械です。
今はいろんな設備が救急車にあるものですね。
AEDの説明を受けたあと骨髄バンクの説明を受けました。
こちらの登録は少ないみたいですね。
骨髄を取ると少しの間2~3日はしんどいみたいです。
登録が少ないのはしょうがないのかな~?と少し思いました。
私も勇気が出せずに、やはり登録ができませんでした。
そうこうしているうちに献血コーナーでした。
200CCで登録すると是非400CCをどうですか?と進められましたが、
貧血気味ではありませんが200CCにしておきました。
後から聞いた話ですが、使用される全体の98%は400CCの献血の血液だそうです。
もう後の祭りですが今度からは400CCで献血しようとおもいました。
日本は血液が足りていなく輸入しているのが現状だそうです。
ごく普通であれば誰でも行えるものですので、
もう少し高い頻度で献血を行っていければいいな!と感じる一日でした。
投稿者 academy : 19:42