素晴らしいフレンチⅡ ◆ 木乃婦 髙橋拓児 ◆
前回に引き続き、東京出張で2日目に寄せていただいたC店について、お話したいと思います。
今を遡ること17年、まだ穢れを知らぬ頃?!
私は東京の日本料理店で修行をさせて頂いておりました。
その修行1年目の時に「ひな!(雛鳥の略で私のあだ名です。)
フレンチでC店って言う、旨め~とこ、あっからよ、食いに行ってみ~。」と先輩から言われ、
更に「『赤ピーマンのムース』と『エイとキャベツ』、それにデザートは『桃のスープ』と
『ブランマンジェ』を注文しろ!!」とアラカルトの内容までご親切に決めて頂きました。
丁度、C店のSさんが40歳の頃で、そして私にとって自分の働いたお金で、
初めて行ったフレンチがC店でした・・・
その17年後、再びC店を訪れ、『赤ピーマンのムース』と『エイとキャベツ』を注文しました。
前回のブログ同様、私は料理評論家ではないので、味の批評はしませんが、
そのムースを口の中に入れた瞬間、17年前のここにいる自分をはっきりと感じることが出来ました。
時空を超えて感動をもたらしてくれる、料理の素晴らしさはともかく、
これこそ継続であり伝統であると再認識しました。
加えて、それ自体が人に感動を与えるものであることを痛感しました。
変わらず洗練され続けていく凄さに、あらためてC店のパワーを感じました。
結局、当時の私のフレンチ好きもこのお店から始まり、
四谷のM店・K店、銀座のC店・L店、南麻布のP店、南青山のL店、
西麻布のQ店と本当に沢山、お金の続く限り、東京にいる限り、食べに行きました。
常に感動と衝撃を与えてくれるフレンチが楽しくて楽しくて仕方が無かったのです。
こんな、人に感動を与えられるような料理を作れるようになりたい、
以前と変わらず、今でもその一心一身のような気がします。
あっ、ちなみに私はフレンチではなく、日本料理の料理人ですしね、お間違えなく!!
投稿者 culin : 2007年08月28日 22:49