日本料理におけるサービス ◆ 美濃吉 佐竹洋治 ◆
毎年、この時期に私どもは家族で定例の「家族旅行」に出かけます。
大体、2泊3日ほどで、国内ばかりですが、年に一回の楽しみでもあります。
今までに近江八景のひとつとして知られる竹生島が
部屋より眺められる琵琶湖畔の旅館や、近郊のホテルなど色々ですが、
そういった際に「感動のサービス」というものを体験させていただきます。
例えば前述した琵琶湖畔の旅館に関しては、
到着した際に着物姿のサービス係りの方が本当に心底から、
「ようこそ、お越し下さいました。」と言って下さったり、
「夜半にお子様が起きられたらすぐに少し温かめのミルクを
ご用意させていただきますので、何なりとおっしゃって下さいませ。」といった
きめ細かいサービスを受けた際には本当に来てよかったなあと思います。
しかしながら、その逆の場合もあります。
いきなり到着するなり、「部屋はあっちです。」と言われたきり、
どこかへサービス係りのものが去ってしまったり、
夜中に子供が起きた際のミルクも頼んだらぶっきらぼうに
「そんなん、自分で温めて下さい。」と言われて一人、旅館の厨房にて湯煎する私、、、、。
また、夕食の際にも急に合間がかなり空いたので、
「すいません、次の料理はまだですか?」と配膳さんに言ったら
「すいません、ただ今、板長が帰る時でして、、、、。」とわけのわからないことを言われたり。
(ちなみに前者と後者は値段帯はほぼ同一です。)
前述した事項を体験した方々が、
私が思ったよりはるかにおられることがわかったのはYAHOOサイト上の
「2007年度 わが国における外食産業 業種別サービスランキング」というものを見たときでした。
何と「日本料理店及び旅館」業種はほぼ最下位ではありませんか!!
納得がいかず、詳細を調べてみると主に
「値段のわりにはサービスレベルが伴っていない。」ということが主な要因でした。
この「サービスレベル」という表現は予約時の電話での対応、
サービス係りの配膳さんのもてなし、料理の美味しさ、
玄関及び部屋などの空間などすべての意味をひとつにしたものであると思われます。
によってもっと細かく述べればその店の経営方針のあり方、
配膳及び調理場のシステムなども当然、「サービスレベル」に反映されるわけであります。
我々の日本料理という業界においてはまだまだ、
近代化されてないシステムが多々あると思いますので、
私は今後一つでも多く、そのようなものを是正して
日本料理業界全体のレベルの向上というものをコンセプトに心がけていきたいと思います。
投稿者 culin : 2007年08月20日 23:58