日本語の変化 ◆ 山ばな平八茶屋 園部晋吾 ◆
「子供におもちゃを買ってあげた。」
「犬に餌をあげる。」
「花に水をあげて。」
この言い方に違和感を覚える人も、
だんだん少なくなってきたのではないでしょうか?
本来、「あげる」というのは、「やる」の謙譲語。
だとすると自分の子供、犬や花に与えることを「あげる」というのは、
おかしなことですが、最近は、この「あげる」が謙譲語ではなく、
丁寧語として使われ始めています。
上記の言い方に違和感を覚える人たちも、
「部長にお茶を入れてあげた。」「おじいさんにお饅頭をあげた。」
なんて、「やる」の謙譲語として使うと逆に横柄な言い方に感じてしまうのではないでしょうか?
最近よく話題にのぼる言葉の乱れに、「ら」抜き言葉もあります。
「これ食べれますか?」「星が見れるよ。」という言い方です。
うちの子供たちは、みんな「ら」抜き言葉を使います。
最初は、その言葉遣いを矯正しようかと思っていたのですが、
周りの大人たちも含め、あまりにも多くの人が「ら」抜き言葉を使っているので、
ひょっとしたら、これも世の流れなのかなと思い始め、
ひとまず矯正するのはやめにして様子を見ています。
私自身の言葉遣いも、どれほど正しいのかわかりませんし、
専門家から言わせるとその言葉遣いはおかしいと言われるかもしれませんが、
「ら」抜き言葉には違和感を覚えるので、「ら」抜かず言葉で話しています。
そのうち、「ら」抜き言葉が定着し始めたら、「それ死語。」なんて言われるでしょうね。
平安時代の言葉をそのまま使っている人もいなければ、
言葉の意味も、時代時代でまったく違った意味になっていたり、
言葉というのはどんどん変化をしていきます。
文法的に合っていないから間違いなのではなく、
変化して違和感をもつ人が少なくなり、変化した言葉が定着してきたら、
その言葉に文法を合わせていけばいいのではないでしょうか?
投稿者 culin : 2007年08月19日 23:56