お金がない ◆ 武庫川女子大 大森いさみ ◆
現在、今年度の日本料理フェローシップの実施にむけて、
毎日何度も、フランスとやりとりをしています。
昨年度の参加者であるパスカル・バルボ氏、ジャック・デコレ氏、
そしてセバスチャン・ブラス氏の協力を得ながら、
フランス人シェフたちとの面談を在仏コーディネーターの相原さんが行っています。
昨年度の日本料理フェローシップ、華やかな(?)表舞台のかげで、
当然のことながら、いろいろありました。
が、期間中を通しての大騒ぎが「お金がない!!」でした。
ご存知のように欧米の人たちは、日本人に比べて現金を持ち歩きません。
ご他聞にもれず、来日したフランス人たちも、現金をほとんど持ってきていませんでした。
所持金は数千円程度。
“クレジットカードを持っていれば、世界中どこでも、いつでも現金をおろすことができる♪”が、
今や、世界の都市では常識となりつつあります。
しかし!!1200年の都、京都は違ったのでした・・・。
来日4日目、「お金がない!銀行に連れて行って~」と懇願する彼らをつれて、
銀行に行ってびっくりしました!
なんと、ATMが海外発行のクレジットカードに対応していなかったのです。
現金をおろすことができないことを知って、フランス人シェフたちは、
四条烏丸にある銀行のロビーで大騒ぎ。
(「日本の銀行ではクレジットカードが使えないのか?」
「使えるようにする方法はないのか」などなど、
バカでかい声で口々にまくしたてるので、まさに蜂の巣をつついたような騒ぎ!)
シェフたちは、研修にいかなければならないので、
私が3人のシェフたちのクレジットカードを預かり、お金をおろしに行くことになりました。
ところが、海外対応のATMがどこにあるのかを知るだけで、
3つの銀行と郵便局に聞いてまわらなければならなかったのです。
カード会社の海外発行カード担当窓口に電話しても、
銀行の窓口の人に聞いてもわからないなんて…。
なにが「YOKOSO,JAPAN」や!!って思ってしまいました。
そして、四条河原町から新町までの間にある海外発行カード対応のATMは、わずかに4ヶ所。
信じられますか?(今は、もう少し増えているのかしらん??)
それだけではありません。
やっと見つけた海外対応のATMでも、フランスの銀行が口座の開示拒否をしているとかなんとかで、
出金できたのはジャック・デコレ氏のカードのみ。
当然のごとく、その結果を聞いて、フランス人シェフたちは、
「どうして??3週間前、NYでこのカードを使って現金をおろしたよ!」
「出金金額を少なくして試してくれた?」と、大騒ぎ!!!
結局、フランス人御一行は、フランスから同行した
コーディネーターの相原さんに多額の借金を重ね、
京都での日程を終えたのでした。
(研修先で、包丁、味噌、杉板などなど大量発注をした、
まではよかったのですが、品物が届き、代金を払う「お金がない!」だったのでした。)
ところが、京都では、半日駆けずりまわってもおろすことができなかった現金を、
フランス人たちは、大阪では、到着1時間後に、手にすることができたのです。
唖然としました。
後で聞くと、外国人にとって、京都に「銀行がない!」のは有名な話だとのこと。
京都の偉い皆様がた!国際観光都市を標榜するのなら、
海外発行カード対応のATMぐらい、ごく当たり前に、
街なかに設置していただけませんか?
せめて、対応ATMの設置場所の地図を
各金融機関に置いてくださいませ。
できれば、今年度のフェローシップ実施までに!!!!
投稿者 culin : 2007年07月29日 21:59