2007年06月28日

日本食が世界を変える!                  木乃婦 髙橋拓児

昨日、東京くんだりまで、ディナーイベントに行って来ました。
イベントタイトルは、『日本食が世界を変える! From New York』です。

内容は、NYより初来日した新進気鋭のアメリカン・シェフ、
クレイグ・コケツ氏が日本産の食材を用い、創意工夫を凝らした
モダン・ジャパニーズ・キュイジーヌを提供するというものでした。献立は下記の通りです。

 ・ アゴ(とびうお)とラッキョウのマリアージュ
 ・グリルした剣先いかと甘唐辛子のサラダ
 ・真鯛、大根、ブラウンバター・フォーム、ゆずと白醤油ヴィネグレット・フォーム
 ・鳥取和牛のバター煮に3種類のきのこ
 ・3種類のメロンに香辛料の塩
 ・鳥取米のライスプディングとブリュレ、酒シロップ、生姜と紫蘇のナージュ

そして、それらの料理に、国産の甲州葡萄を使ったワインが合わされていました。

ここで考えられることは、カリフォルニア生まれでNYに住まいする
日系2世のクレイグ・コケツ氏が、日本料理としてNYで出している料理を、
日本産の食材を使って日本でイベントをされたことが、企画として非常に面白いということです。

現在、NYで日本料理として認知されている境界線が分かります。
例えば反対に考えると、仮に私がNYで現地の食材でイベントをすることになれば、
今回かなり使用されたバター、オリーブ油、ワインヴィネガーを使うことは勿論、
一皿の構成比が日本:西洋=4:6になってもNY市民には
日本料理として許容範囲だと考えられますし、その方が集客に繋がると言えそうです。

今回のイベントに参加して、何をもって日本料理とするのか、
その定義付けをすることは現段階では時期早々で、
今後更に双方向的に人材及び文化交流が行われてから
こだわるべき話しのような気もしてきました。

日米料理人の創る料理の個性、いわゆるアイデンティティの交錯が、
かなり必要かとも思いました。

これはフランスとの関係についても同様で、
日本料理を海外に伝える難しさを改めて痛感した、非常にためになる食事会でした。

投稿者 culin : 2007年06月28日 21:36