2007年06月05日

バランス                          京都吉兆 徳岡 邦夫

全ての事について バランスが取れていると言うことは
素晴らしいことだと感じています。

アートの世界でも、自然界でも、ビジネスや経済の世界でも、
人間関係でも、宇宙においても、身体機能においてもです。

人間関係の中でも、ビジネス的な考えの「ギブ・アンド・テイク」と言うことは、
バランスを保つ為、大切な事だと思います。
生命体の人間としての身体機能も、ビジネス的な考えの「ギブ・アンド・テイク」
と言うことは、バランスを保つ為、大切な事だと感じています。

「ギブ・アンド・テイク」と言うのは、物質的なイオン交換や、経済的な交換だけでなく、
メンタル的な物や目に見えない物もエネルギー学的な交換が成り立っていると
考えられると思っています。

「彼女も頑張っているから、俺も頑張ろう」と思わすのも、
バランスを保つための方法です。
あくまで相手を思っての大人の行動です。

バランスを保つのがいやなら、そういう努力は自然としなくなります。

恋愛をたとえましたが、お客さまとの関係も同じように考えています。
私共のことを考えて頂いてると感じるお客さまには、
より良い気持ちになって頂きたいと思います。

そういう考え方をふまえて、自分自身がリスクを被らないように気を付けることも
相手を思っての事になると思いますし、バランスをとる為の方法でもありますよね。
もしくは、慈善事業も、そういう微妙なバランスで成り立っていると思います。

自分が得る物がある為にボランティアすると感じられなければ意味がないように思います。

そこには人と人の気持ちのやり取りがあるはずです。

物質的な、経済的な交換だけでなく、メンタル的、
エネルギー学的な物を互いに得ているはずです。
それが真のボランティアだと思います。

真のボランティアと言う物は、情緒的な物、感情的な物ではないと思います。
一方的な、「慈悲の心」、「同情」、などではなく、インタラクティブな物だと感じています。

自分は犠牲になって行っていると感じている事はボランティアではないと思います。
ボランティアすることによって 自分自身が幸せを感じれないと
意味がないのではないのでしょうか。
そう感じることが出来なければ、継続できないでしょう。

恋愛も一緒だと思います。

自分の気持ちだけでは、継続は無いのです。
互いに、共に生きる覚悟が必要なのです。

バランスが 崩れれば いつでも 破局、離婚となりうるのです。

真の「お客様の満足」を突き詰めて考えてみると、あくまで理想ですが、
お客さまそれぞれの思い、お給仕、料理人、生産者、環境、携っている全ての人たち、
精神的な物、物質的経済的な物、等 互いに全てのバランスが 整うことだと思います。

サービスに携わられる方々の意識の基準は、有名な方が言われたモノ、
特定の一人だけの優越感の為のモノ、 狭い範囲のサービス仲間と価値観が違うと
仲間で居れなくなるから存在するモノ、 一方的なコダワリの為出来たモノ、
感情的思いこみの為に、 無理に整える事は、ホスピタリティーではない様に感じます。

ホスピタリティーと言う言葉は、ラテン語のホスピス「保護」から派生している言葉らしいです。
つまり、敵から仲間を守る事から派生したものが、「お客様の満足」を生むと言うことです。

お客さまは、あくまで相対している人ではなく、同じサイドの人なのです。

相対する人に対する 自分の感情、思いこみ、簡単な親切心だけでは、
バランスを継続できることは、無い様に思います。

概念論ばかりになりますが、「ビジネス的な視点」で出来事を客観的に見る方法を
取ることによって、物質的な、経済的な行為(交換)を、メンタル的、
エネルギー学的な物と同じレベルに配置することが出来るようにならないと継続はないのです。

逆も真なりで、愛情を お金で表現する事があっても、良いのではないでしょうか。

「ビジネス的な視点」と言うのは、「第三者的な視点」、つまり、自分の行動が、
逐一有名新聞に掲載され、其れを自分の一番好きな人、
尊敬している方が読んでなんと思うか?と想像してみる事。
と私自身は考えています。

矛盾するかも知れませんが、自分自身の本当の幸せというのは、
自分自身の属している環境全てが幸せでないと得れない物のように感じています。

どなたをもが、自分自身をさらけ出し、奥底にある真の幸せを求める合うことが出来れば
素晴らしいと思っております。
まずは自分から 正々堂々と明らかにすることが大事なようにも思います。

それが 「宇宙の掟」の様にも思えます。

順番、タイミング、方法は選択する必要はありますが
自分自身を明白にする事は、賢明な行為だと思います。

私自身は、 全ての物事が見えているわけではありませんので
ある意味、あたって砕けろ的ですが、何とか実践しているつもりです。
時と場合においては、お客さまにでも ハッキリ「NO」と言っております。
それは当然、 拒否ではなく ご理解頂くと言うことです。
其れが 「茶のあるおもてなし」の様にも感じています。

以上の事は、言葉にしてしまうと強い言い方や思いやりのない言葉になってしまったり、
こういう場合はと言うことがいくつもあり、適切でないこともあると思いますが、
人と人が 通じ合うことが大切な事だと思い、その為に一石を投じているつもりで、書いてみました。

投稿者 culin : 2007年06月05日 23:59