2007年05月28日

迫真のエキストラ                      木乃婦 髙橋拓児

先日、『魔法のレストランとびっきり上等な京都~京都人おすすめうまいもんSP』に
出演させて頂きました。
当会の村田理事長が、水野真紀さんを始めとする芸能人御一行を
京都のおすすめ所にご案内されるという番組でした。

お蔭様でかなりの反響があったのですが、
それはともかくとして個人的に非常に考えさせられましたので、
その事について書き記したいと思います。

それは、『100人の料理人』というコーナーで、
私の生い立ちから今までの経緯を再現フィルムを織り交ぜながら
追っていく企画の中でのことでした。

但し、100人と謳っていますが、実はファイル#117つまり、すでに117人目でした。
100人越えてるやん!!

その中で、吉兆の修行中、先輩に怒られるというシーンがありました。
番組ディレクターから、「店の方で標準語の方おられますか?」ということでしたので、
関東から来ている調理師を2人出しました。

すると彼らは本番で「京都へ帰っちまえ!!」
「どけ!!」「かせっ!!」とまた、役者顔負けの迫真の演技を見せました。

日頃の私に対する鬱憤が溜まっているのでしょうか。

いや、そうでは無くおそらく毎日の訓練の成果だと思います。

木乃婦では料理が作れるだけでは、料理人として認めません。
自分の作ったもの、考えを他の人に理解できるように、
言葉で表現出来て初めて認められます。
その中に笑いやスノッブな要素があればなお一層良しとします。
更にボケつっこみが出来れば一流です。

つまり、「自己表現力」の高さが料理人としての能力に比例すると私は考えていますし、
常々よりそんな会話のやり取りを調理場で楽しんでいます。
そして、毎日「終礼5分スピーチ」で自分の思うまま話をする機会も設けています。
その小噺に魅力が無ければ、その個人の評価が落ち、仕事内容にまで影響します。
そういった事の積み重ねではないかと考えます。

現在、調理場は40名を越えましたが、それぞれの個性を引き出せるように
みんなとつき合っていきたいと今までに増して思いました。

えっ、珍しく真面目ネタ?!

投稿者 culin : 2007年05月28日 17:25