2007年03月29日
人のエサか、車のエサか ◆ 京都大学教授 伏木 亨 ◆
「アメリカで消費するガソリンの何割かをアルコールで代替えする」
ブッシュ大統領が派手にぶちあげたこともあって、
アルコールを農作物から作る話が加熱しています。
いわゆるバイオ燃料というやつです。
炭酸ガスを吸った植物で作られた燃料だから燃やしても
CO2排出にカウントされないのが利点です。
いわば屁理屈ですが京都議定書の実行を迫られている
環境政策としてかなり重要です。
日本でも、広大な休耕田にアルコールの原料になる作物を植える話があります。
休耕田は100万ヘクタールもあるので、米を作ったら500万トンくらい収穫できます。
これでアルコールが200万トンぐらい。
日本のガソリン消費の多分10%くらいは代替えできるようです。
私の農学研究科でも大まじめに議論されています。
「燃料ならば遺伝子操作作物でもいいかも」
焼酎の醸造と原理はほとんど同じですから、
1升瓶に詰めるのとポリタンクに詰めるぐらいの違いです。
人に食わすか車に食わすか。
割り切ればいいと思いつつも、なんだか食が軽く見られているようで違和感が残ります。
そのうち酒を車と取り合いすることになるのかも。
「飲んだら乗るな。乗るなら飲むな」
妙に気になる標語です。
投稿者 culin : 2007年03月29日 20:44