日本料理講習 in Paris ~番外編~ ◆ 相伝京の味 なかむら 中村元計 ◆
皆様こんにちは。今月は先月の続き「糖尿病になって食事制限をしてどうなったか?」と
いう話をする予定でしたが、それは来月に回して今回は3月8日からフランスへ
講習会とワークショップへ行ってきたときの話をしたいと思います。
その中でも講習会やワークショップはメルマガの方で書きますので
今日はそれ以外の事について書いてみます。
左のこの写真が何であるか解りますか?
今から14年前に初めてフランスに行った時にあるホテルに泊まりました。
チェックインして確か7階の部屋に入ったと思います。
広い豪華な部屋でした。
部屋を見わたして、窓のカーテンを開けました。
開ける前には当然パリのおしゃれな町並みが見えるのだろうと期待して開けたのです。
しかし、期待とは裏腹にその前には異様な大きな石の建造物が
こちらを見下ろすように、或いはこちらに迫って来るかのように立ちはだかっておりました。
「凄いなぁ、何やろう、この建物は!」そう感じたのを覚えております。
そしてそのホテルを去る時、もうこの建物を見るのもこれが最後で
二度と見ることはないであろうと記念写真を何枚も撮り、
目にも焼き付けて帰ったことを覚えております。
そして12年後再びパリに来るチャンスが訪れました。
日本料理アカデミーの日仏ワーショップの帰りでした。
リヨンからパリまで行き1泊することになり、
少しの時間、自由な時間が出来たのでオルセー美術館を見て、
その前のカフェでコーヒーとモンブランのケーキを楽しんだ後、
プラプラと町並みを見ながら歩いていると、
偶然に12年前に見たその建物が目に入ったのです。
上を見て歩いていませんので、急に視界に入ってきたのです。
「あっ、○○や」。何か懐かしいものに再会したような感じがしました
「一体この中はどんな風になっているのだろうか?中に入って見てみたい」と思いましたが、
それはかないませんでした。
「今度こそ、もう見ることは絶対ないやろう」思いました。
そして、しばらくその建物をジッーと眺めて
何か不思議な感じがしたのを覚えております。
ところがまさか、三度パリへ行くことになりました。
出来るものなら今回はこの建物の中に入りたい。
それで最初からこの建物に行きいということをリクエストしておきました。
きついスケジュールの中、理事長初め他のメンバーの方にも
私にお付き合い頂き念願がかなうことになったのです。
大きな建物の石の階段を少し登り中に入りました。
その空間でさえ「凄さ」を感じます。
これからの期待が大いに膨らみます。
正面に長い階段がありました。
途中まで登ると又、「凄いー」の一言でした。
大きな空間、天井、階段、柱、いたる所に大小様々な、
中にはとても細かい細工を施した主に金色のたくさんの彫刻を飾り、
豪華で煌びやかな装飾を施してありました。
正に豪華絢爛の一言でした。
そして扉を開けると薄暗い短い廊下に続きます。
この廊下はこれから向かう目的地への期待と
想像を膨らます最終アプローチとなります。
廊下の向うに光が漏れいよいよその中に入るときが来ました。
「オーーーー」と本当に声を上げてしまいました。
後はタメ息でした。
このドーム型の巨大な空間、それを取り囲む装飾を施された客席、
舞台、天井、そして何とも言えない重厚な明るさと空気は
自分が想像する以上に凄かったです。
ただ唸るのみでした。
そしてこの後我々はバレエ「ユダヤの女」を観賞をさせていただきました。
さて、このオペラ座はナポレオン3世の第2帝政を称える
記念碑的建造物として1861年に起工され1875年に完成。
外観および内装はネオ・バロック様式の典型と言われ、
また建材には当時、最新の素材とされていた鉄を使用。
これによって従来不可能とされていた、巨大な空間を確保することに成功し、
2167の座席が5階に配分されており、観客収容規模でも当時最大の劇場であったそうです。
そしてこの写真は1964年以降から使用されているマルク・シャガールによるオペラ座の天井画です。(最初の写真)
投稿者 culin : 2007年03月26日 20:58