マンハッタンの追想 ◆ 嵐山熊彦 栗栖 基 ◆
去る3月3日、ニューヨーク・マンハッタンで日本料理アカデミーのメンバー4人が
「2007日本食文化フェスティバルin NY」に参加し、現地のホテルで
クッキングデモンストレーション及び450名分の試食を作りました。
私もメンバーの1人として、デモンストレーターに扮し出汁の引き方や
蓮蒸しを作る実演を行い、事前に仕込みをかけておいた450名分の蓮蒸しを
クッキングデモ中に観客にサーブして試食をしていただきました。
と言う様に、このまま書きつづければ今回のNY滞在記は何事も無かったように
平々凡々とエンディングを迎えるのですが、そんなに人生甘くはありません。
出発前夜、急遽送られてきたメールにはクッキングデモ当初予定の300名分から
450名分に増加したという不都合な真実。
当方としては事前に1人あたりの食材量をチェックした上で、
なるべく材料の無駄が無いようにとプラス20人前の予定で食材の発注をかけ、
おまけに調味料等を提供していただける企業様にもできるだけ負担のないようにと
細やかな計算を元に算出した分量を提出したにも拘らず、
我々の思いとは、裏腹によくもマー!これだけ大胆に参加者が増えるとは、
これがアメリカンスタイル?と嘆いても始まらず、
不安と憤りを胸に、一路、ニューヨークに向けて出発、時間よ止まれーとはこの事か?
機内食はなんと!京都芽生会監修の和食をセレクト、
ビール片手にモグモグゴックン、おかげでひと時の安らぎが訪れたかと思いきや、
1時間毎に目覚める悪夢のような胸騒ぎ、結局、睡眠不足のまま
13時間のフライト後、到着したのはJFK国際空港。
その日は、早春の陽光が我々を優しく出迎えてくれ、
旅の疲れを癒してくれるようでそのまま、仕事を忘れ
現地JETRO岩田様の案内でマンハッタン観光に出かけたくなるような気持ちを抑え、
一路、仕事が待つミッドタウンのホテルに到着した。
そこで目にしたものは、何もかもが巨大なホテルの厨房と我々に
協力的な大柄な調理スタッフ達で、
そのうちの1人でブロンクス生まれの日本人エイスケ
(バイリンガルで我々の料理アシスタント兼、通訳)から
今回の150人分増の食材はすでに確保しており、発注済みと説明を受け、
一度に安堵感と疲弊感が私の体内を駆け巡り、
あらためて本番に向けての不安と心地よい緊張感がこみ上げてきた。
ホテルバックサイド(宴会厨房を中心)を見学の後、
現地スタッフと3月5日の本番に向けてのミーティングを行った。
その時点で本番までの大まかなスケジュールの目途が立ち、
アカデミー一同を安息感と睡魔が襲う。
ところが、せっかくマンハッタンについて、しかも滞在ホテルはブロードウェイ45丁目!
とくれば、今夜の予定は?アカデミー一同、旅の疲れなど気にせず一目散に、
エネルギッシュな夜のブロードウェイに出発!
いたる所に、ミュージカルの看板が、
日本でもおなじみのミュージカルが
あちらこちらの劇場で上演されていた。
昼間からお目当てのミュージカルを見るため、
格安のチケットを求め長い行列、
本場の底力を見せつけられました。
その日のディナーは少し遅めになり、メガレストランと呼ばれる1階、
2階併せて200席~300席はあるシーフードのレストランで、
週末ということもあり、満席に近い。
このような規模のレストランはおおよそオシャレなBar Floorを併設しており、
レストラン内はJazzの生演奏が入りまさに、This is a Restaurant of Manhattan!がピッタリとくる。
メニューの内容も豊富で、その日はアメリカンシーフードディナーとなり、
現地の魚介類に舌鼓を打った。事前にワインに詳しい橋本さんのアドバイスもあり、
ワインと料理の相性も良く現地スタッフとの会話を弾み、
誠に楽しく、明日の活力になるディナータイムとなった。
そのままアカデミー一同ホテルの部屋で爆睡と思いきや、
その後もパワフルに不夜城を楽しんだ人も!
残念ながら、小生はバッテリー切れのため、
部屋の窓越しからThe night view of Manhattanを眺め、
今回のフードフェスタの成功を祈念し、スタンダードなJazzを口ずさみ
When you wish upon a star, your dream comes true!
のリフレインとともに心地よい眠りについた。
次回も引き続きフードフェスタin NYに関連したお話をお届けします。
投稿者 culin : 2007年03月23日 21:24