アペラシオン・リシリ・コントロレ ◆ 木乃婦 髙橋拓児 ◆
先日、京都市教育委員会の方々と福井県敦賀市へ
昆布の加工・製造工程の見学に行って参りました。
当地では、奥井海生堂代表取締役 奥井隆氏に
「昆布の歴史,魅力,製造工程等」について講演頂きました。
本当に昆布って奥が深いです。面白いを通り越して感動しました!!
では今から、ゆっくり昆布についてのマニアックなお話をさせて頂きます。
(連続物ですので心して下さい。)
さて皆様アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレってご存知ですか?
「原産地統制名称」と訳され、略称はAOC(エーオーシー)と言い、
フランスのワインが、生産地名称を名乗るための法律です。
例えば、ボルドー地方のポイヤックAOCのシャトー・ラトゥールという感じです。
フランスのワイン生産地では、何世代にもわたって、最もよい土壌、
最も適したぶどう品種、その伝統的な栽培方法や醸造方法を見分けてきました。
ワインの個性と品質は、産地の土壌や気候などの自然的条件と、
その土地の人々がつちかってきた伝統が結びついたものであるという考えから、
地理的名称が重視され、AOCという考え方を生んだのです。
それと同様に、昆布にも『格付け』なるものが存在しました。
1.天然物、養殖物
2、浜格差(ワインで言う「地区と畑」のランク)
3、等級(1~6等まであり、大きい程、上物)
4、ヴィンテージ
この4つが『格付け』をするうえでの選考基準となります。
1では当然、養殖物より天然物の方がより洗練されただしが出ます。
2の浜格差つまり昆布の採れた産地ですが、これは大きく分けて、
稚内の「利尻昆布」、羅臼の「羅臼昆布」、根室から釧路にかけて採れる
「なが昆布」、道南の「日高昆布」、函館の「真昆布」の5種類に分かれます。
ワインで言うならボルドーとかブルゴーニュという区画です。
そして更に細分化され、浜によって格付けされています。
羅臼昆布では「羅臼浜」、日高昆布では「井寒台浜」、
なが昆布では「昆布森浜」、真昆布では「尾札部浜」がトップランクです。
特に利尻昆布は上浜、並浜に分かれ、
利尻島の「沓形浜」・礼文島の「香深浜」の島物を上浜、
宗谷岬を中心とした地域の地方(じかた)を並浜と呼びます。
特に「香深浜」は別格浜といい、最上級の昆布産地とされております。
例えるなら、「香深浜」はモンラッシェ、「沓形浜」はコルトン・シャルルマーニュ、
「尾札部浜」はシャブリ・グランクリュ、「羅臼浜」はムルソーといった感じでしょうか?
第一部終了です。これを面白いと思われたマニアな方は次回をお楽しみに!
投稿者 culin : 2007年01月28日 19:19