2006年12月01日

日本料理就職希望者の少なさ        学校法人 大和学園 飯 聡

本日は専門学校教育の現場から、ここ数年の
日本料理就職希望者の少なさについてお話ししたいと思います。

ご存じの通り、京都という土地柄、
多くの日本料理店が営業しそれぞれに繁盛しています。
求人件数も大変多く、各料理店の本校への期待の高さを伺わせます。

しかしながら、それら日本理料理店への就職を希望する者が大変少なく、
日本料理店からの負託に応えられない状況が続いています。
具体的な数値を言えば、本年3月に卒業した学生の就職分野での日本料理店就職率は
22.2%の結果に終わりました。
残念ながら本年度もほぼ同数値に推移しそうです。

どうして日本料理への人気が伸びないのでしょうか。

本校の授業科目に料理理論がありますが、
授業で日本料理を「食べた」経験を聞いてみたところ、
各クラスの平均が40%という結果となりました。

ここで言う日本料理とは、高級料亭や割烹だけでなく、
うなぎやふぐなどの専門店、回転ずし以外のすし店、
料理店調製のお弁当も日本料理としました。

また、京都以外の出身の学生も多いことから、
京料理店だけに限定することもしませんでしたが、
日本料理を食べた経験の少なさに驚かざるを得ません。

本校入学前の学生の多くは高校生であるわけで、
高校生が連れ立って日本料理店に外食することは想定できません。
両親に連れられた経験もないのであれば、
就職分野に日本料理を希望するはずのないのも当然なのでしょうか。

日本に生まれて、白御飯と漬物のおいしさをわかっているはずなのに、
お造り、てんぷらや焼き物、味噌汁やおすまし、
茶碗蒸しなどのおいしさもわかっているはずなのに、
日本料理を就職分野としないのは、なぜなのでしょう。

日本人で生まれたことの良さをもっと伝え、
日本文化のすばらしさを伝えれば、このことは改善するのでしょうか。

教員としての苦悩はまだまだ続きます。

投稿者 culin : 2006年12月01日 13:45