「茶道研修」と「器研修」 ◆ 杢兵衛 寺田慎太郎 ◆
昨日はフェローシップ3日目、「茶道研修」と「器研修」の日でした。
フランス人達はスーツに身をくるみ、ネクタイをビシッと締めて(女性も正装で)、
「どのようなおもてなしを受けるのだろう」という期待感でシェフ・メートル共に
テンションが高かったようです(いつもの事かもしれませんが)。
表千家菅田宗匠の指導の下、正午の炉の茶事がスタートしました。
最初はやや皆の表情が固かったようにも思えましたが、そこはさすがに宗匠。
皆をリラックスさせ、徐々に和やかなムードになり、
いつものように質問がよく出るようになりました。
亭主の、または、正客の動作を注意深く見つめ、
疑問を感じると直ぐにその動作の意味合いを質問していました。
「茶の湯」の本質を色々な質問から探り出そうとしていたのかもしれません。
研修終了後に玄関で宗匠と一緒に写真を撮っていた
フランス人達の表情は喜びで満ち溢れ、
宗匠への感謝の気持ちで一杯だという感じでした。
大成功だったのではないでしょうか?
茶道研修を終えて、「梶古美術」に移動し「器研修」を行いました。
「茶道研修」でやや疲れたような感じでしたが、
始まると目の輝きを取り戻して、陶器や漆器を実際に手に取り
真剣な眼差しで観察していました。
やはり器に関する知識もすごく豊富で、
質問は土の成分や焼成温度、時代的背景などにまで及び
非常に奥深い所まで知りたがっていました。
彼らが一流と言われる所以はここでも見て取れました。
さらに「清水焼団地」に場所を移し、作陶を行いました。
この研修で私は彼らの違う側面を見る事が出来た様に思います。
この研修風景は小学校の授業風景の如くで、
笑いが絶えず起こり本当に無邪気に土を捏ねたり、轆轤を回したりしていました。
けれど自分の作品は帰ってから使うつもりなので、
一生懸命試行錯誤しながら作品を作りあげていました。
フェローシップ3日目も無事終了することが出来ました。
別れ間際に私に手を振ってくれる彼らの表情には
充実感が漂っていました。
また次の研修に大きな期待を寄せている事でしょう。私も充実感で一杯です。
投稿者 culin : 2006年11月01日 19:41