フランス人達の興味 ◆ 杢兵衛 寺田慎太郎 ◆
いよいよ始まりました、フェローシップ。
長旅の疲れも見せず、すぐさま関空から
堺の刀鍛冶研修へ直行したフランス人達は
とても嬉しそうです。
私も研修生の気持ちで研修に臨みました。
まず最初に今回この研修を担当して
下さっている「堺石藤」さんから包丁の種類、
そして鋼と地金の口頭説明がありました。
この時点でもう既にシェフ連中からは質問の嵐です。
それを聞いていて実に驚いたのは、
基礎知識を既に持っていることでした。
自国の包丁の事でなく和包丁に関する知識です。
モチベーションの高さにびっくりです。
そして、製作工程の見学に移りました。
まず、「火造り」という工程です。
熱せられて真っ赤に染まった鋼を打ちつけたり、包丁が火花を散らしながら
研がれていくのをとても興味深げに見入っていました。
荒仕上げの包丁を手にして眺めている様子は真剣そのものです。
次に場所を移動して「仕上げ研磨」の工程を見学です。
まず分業制に疑問を持ったらしくこの仕組みの説明がありました。
自分の中で消化できないことは納得いくまで質問をしていました。
中でもシェフ3人はこの包丁を「研ぐ」ということに特に関心があり、
最後まで職人さんの真ん前で作業を見つめ、質問を繰り返していました。
フランス人達はこういった職人技を目の当たりにして非常に感動していたようです。
特にシェフ3人は最初から最後までとても熱心に見ていました。
お昼は「美美卯」で昼食です。
うどん、そば皆それぞれ好きなものを注文して食事を楽しみました。
バルボ氏が前にいたので、食べている様子を伺っていますと、
まず、出汁の中に浮かんいでる柚子を見つけ、「ユズ?」と言って、とても嬉しそうです。
そしてそば、出汁、天婦羅とじっくりと味を確認しながら食していました。満足げでした。
京都に戻り、それぞれ荷物整理を終えてから短い時間の中で
八坂神社、円山公園、知恩院と観光しました。
彼らはまず八坂神社の中で「茄子田楽」を売る屋台を見つけ立ち止まり動きません。
ようやく歩き出したと思ったらまた別の屋台で立ち止まり、気付いたら
後ろには誰も着いて来ていません。
挙句には大道芸にまで熱い眼差しをおくっていました。
興味のあるものを見つけると自分の納得いくまで、見たり聞いたりしています。
恐らくそのときは周りが見えなくなるのでしょうね。まるで子供のようで可愛かったです。
一流のシェフをつかまえて失礼かもしれませんが。
昨日1日彼らと共に行動して非常に楽しかったですし、勉強になりました。
フェローシップは始まったばかり。
楽しい一週間になること間違いないでしょう。
投稿者 culin : 2006年10月30日 19:35