2006年09月20日

旧暦に関すること                       美濃吉 佐竹洋治

茶道歳時記(佐々木三味著、淡交社刊)を開けるとまず
最初に出てくるのが各月の「茶趣」であり、
その月のいわゆる文化的な事柄が記されている。

ちなみに今月の茶趣には、9日の重陽の節句
仲秋の名月に関することが中心となって記載されているが、
これらの文面をよくよく読んでみると、ほとんど、「旧暦」というものが最初にくる。
仲秋の名月の場合、「旧暦8月15日」といった具合に、、、、。

この「旧暦」は明治5年(1872年)12月2日まで使用されており、
明治6年よりいわゆる太陽暦(現在の暦)に改暦された。
この急な実施は明治維新後、明治政府が月給制度にした官吏の給与を
旧暦のままでは明治6年は閏6月があり、年13回支払うのを防ぐためであったといわれる。

つまり、今年の旧暦8月15日は今の暦でいくと
10月6日になり、大体約1ヶ月後となってくる。

ちなみに来年の旧暦8月15日は9月25日となり、
その年によって変化してくる。

これらの関係で重陽の節句の9月9日はまだ、
菊が咲いていないにも関わらず、各地で重陽の行事が行われたり、

また、3月の桃の節句の際にもまだ、実感がわかぬうちに3月3日に実施されるゆえんである。

この「旧暦」に関することは我々、料理屋にとっては大きく関わってくることであり、
今月の献立名を例えば「仲秋の名月に寄せて」とした場合、
ある人から「今年の仲秋の名月は10月6日やで。」とつっこまれたりして
困惑するわけである。

また、雛飾りを行う際でも3月3日を過ぎてもまだ、
飾っている場合は「もう、雛の節句は終わったで。いつまで飾ってんのや。」という人もいれば、
京都の場合は3月いっぱい飾ってもいいんや。」という方もいる。

私の茶道の先生にこれらのことを質問すると、
亭主側の趣向であるから、自由にしたらよろしい。」との一言で終わってしまいました。???

本当にこの「旧暦」という2文字で終わってしまうことですが、
奥が深く難しいものですね。皆さんもそう思いませんか?

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投稿者 culin : 2006年09月20日 19:19