証し ◆ 東京 日本橋ゆかり 野永 喜三夫 ◆
いきなり包丁のアップ写真で、「何!?」と
思われるかも知れません。
この包丁は、私が修行させて戴いていた
京都「菊乃井」を卒業する際に、
本焼きの包丁を村田吉弘氏より
弟子の「証し」として頂いた物です。
これは菊乃井の弟子と認めた人
「弟子」のみ与えられる品です。
それもその弟子達一人一人に
これからの心構えとアドバイス等の一言を沿えて。
私にとっては、「無我夢中」に京都で習った事も
大切ですが、一から実家の料理を吸収、取得し、
お互いのいいところの融合させて行きたいと思っています。
これからはグローバルな考え方も必要ですが、このサヤを見るたびに初心の気持ちに戻り、
今まで以上に「精進せんとあかん!」と気が締まります。
その人の実績を認める証しとした物(例えば賞状やメダル、星何個)が世界中、色々有りますが、
そんな順位うんぬんよりも今、社会に足りない物は、「食育」だと考えます。
これからの未来を背負う子供や若者に
手作りの料理を作る「どう作る」、手作りの料理を食べる「作法」
手作りの料理を伝える「伝統」など、今よく言われる「食育」を
見直さなければと、本当に最近感じます。
以前、あるTVを見ていたら最近朝飯を作らない家庭が多いと、大変驚きました!
例えば、ある家庭では朝、チョコバナナ1本だけが出ていました。
思わず、「これはおやつでしょー」などと口走ってしましました。
「料理を作らない!」、「面倒くさい!」、「買い置きで良い!」
最近の若いお母さん達はご飯代わりにおやつと同じ様な
大人が食べる味の濃くついた、スナック菓子を
子供達にバリバリ1日食べさせている!!!!
「子供より自分優先な生活?」
かなりおかしく崩れている現状だと思いました。
私達は何かを毎日食していなくては死んでしまいますが、
「家畜に餌を与える?」、「植物に水与える?」訳ではありません。
しかし、人間は欲があり、楽をすることをどうしても求めてしまいます。
基本的なことでいえば、昔で言う愛情たっぷり
(おふくろの味)が欠けてはいないでしょうか?!
最近は、それらの「おふくろの味」や、「その料理法」等を教えられない、
伝えられない時代になっているのだと感じてしまいます。
実際、某グルメサイトにて毎月レシピの順位結果が発表されていますが、
何と、毎月決めるテーマよりも、昔ながらの日本人の基本である
おふくろの味 「みそ汁」、「肉じゃが」、「鯖の味噌煮」などが
毎回上位に出る結果がでております!!
これらは、昔は当たり前に伝えられて来た物でしたが、
時代の流れでホンマに、簡単、楽ちん物であふれています。
でき合い、何分チン、お湯入れるだけすぐに手早くでき、
楽であるが、人に作る作ってもらうという感謝の気持ちや
綺麗だ美味しいと喜んでもらう感動も今は欠けてしまっている様に思います。
星何個より、これら今足りない「話す」「聞く」「伝える」「作る」ということは
「コミュニティー=食育」全てにつながりますし今後、見直しの時期なのでしょう。
投稿者 culin : 2006年09月07日 20:02