ご飯 ◆ 魚三楼 荒木稔雄 ◆
ご飯の美味しい炊き方知ってはりますか。
私たちは、できる限り、炊き立てを出すことで「美味しかった。」と
お客様に言っていただけるよう炊いております。
しかしながら、本当に「美味しいのは」と良く考えております。
「ご飯が立つ」とよく言われますが、私はご飯が立つぐらいの固さでは
少し硬く感じますし、甘さが足りなく思えます。
しかしながら、世間では美味しい目安のひとつと考えられています。
関東の方は固めのご飯を好まれますし、関西の方はやわらかめのご飯を好まれます。
文化の違いが、ご飯の味を決めているように思われます。
関東の方は朝、ごはんを炊かれます。
そのご飯を握り飯にして、農作業や戦に出られたように聞いております。
また、関西の方は夕方ご飯を炊き、朝は昨日の残った冷ご飯で
お茶漬けを食べられたと聞いております。
農作業や戦に出るため、腹持ちの良いように少し固めのご飯を
食べられていたようです。
また、関東ローム層を通った水で炊くと、どうしても表面が硬く炊き上がるようです。
関西の場合、商人や公家の町が中心だったため、
力仕事をしないのでより消化のいいようにやわらかめに炊かれ、
また、水自体も軟水のため表面が溶け、やわらかめのご飯になるようです。
ご飯の美味しい炊き方は人それぞれ違うように感じます。
固めのご飯を良く噛んで、甘さを楽しむ食べ方、
柔らかめに炊き上げ、米自体の甘さを柔らかさの中に引き出す食べ方、
本当に、日々食べられている物だけに本当に難しく、
いろいろな美味しいご飯の炊き方があるのだと思います。
いま、ご飯について少し考え方を書きましたが、
ご飯だけではなく料理自体何が今、美味しく思われているのか、
美味しいのか、時代とともにどんどん味覚の変化が見受けられます。
現在の子供たちが大人になっても、「やっぱりご飯は美味しい」と言わせられる食生活を
これからも大事にしていきたく考えます。
投稿者 culin : 2006年08月25日 21:13