2006年08月12日

FOOD JAPANの試考                   梁山泊  橋本憲一

「FOOD JAPAN」の副委員長を務めさせて頂いている橋本です。

この機会に、わが国の食文化を思い起こしてみました。
内食中食外食の形態を問わず、
あらゆる食の営み・歴史は確実に豊かになってきました。
少なくとも、ついこの前まではそのように思われていました。
ところが、今日では豊かさからはほど遠い
飽食」と「飢餓」という矛盾した問題を抱えています。
食の根幹をなす食糧問題環境問題を抜きにしては
解決の糸口は見えない状態です。

地球という星と人類以外の生き物たちと、
わたしたちはどのように付き合うのかという命題に、
料理人が真摯に向かい合わなければならない時代に入ったと思います。

食が心身の健康と深い関係にあることが、
残念なことに「現代病」という負の形で明らかになってきたのです。

おまけに、美容目的のダイエットは食を否定し、
ダイエット食は食から喜びを奪い去りました
あれほど幸せだった食は数々の矛盾や否定を背負わされ、
不幸なものとさえ思われるようになってきた側面があります。
そう、食は現代社会の縮図になりました。

いま、『料理にたずさわるすべての人たちが力をあわせて、
新しい幸せな食の創出、楽しい食の奪還に乗り出そう』

「FOOD JAPAN」をその出発点に位置づけたいと、個人的には思っています。
国境や料理のジャンルを越えて、全世界的規模で食を取り巻く諸問題を語り、
学び、考える契機になれば「FOOD JAPAN」は成功だと考えております。

もちろん、日本料理がどのような形で世界でお役に立てるかという模索の始まりでもあります。
日本料理アカデミー会員の皆様の一致団結したご協力をお願い申し上げます。


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投稿者 culin : 2006年08月12日 14:31