2006年07月17日

粽(ちまき)                           髙橋義弘 瓢亭

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蒸し暑さも厳しくなってきた京都では、今日が祇園祭山鉾巡行です。
私の家は、山鉾がある町中からは少し離れているので、
祭りといった賑わいではありませんが、この時期いつも子供の頃から
気になっていることがありました。
それは、家の玄関や店の軒下にぶら下がっているです。
粽はお菓子と思っていたので、「なんでこんなとこにあるんやろ?」と思い、
親に「あれ食べたい!もったいない」とか言っていたのを思い出します。
ホントは疫病神が家に入ってくるのを除けるため。食べ物ではありません。

私も毎日、仕事で粽を巻いていますが、とても日本的な手仕事で機械ではできない、
味わい深い仕事だなあ、とつくづく感じます。お菓子はもちろん、お寿司もおいしいですね。
鯛や鱧・えびや穴子で握ったお寿司が笹の葉イグサで程よく締められ、
ネタとシャリに一体感が出ます。
なんといっても笹の独特の風味が食欲をそそり、味に変化をつけてくれます。
見た目も味もどこか涼しげな様子は、献立にも欠かせない一品です。
笹の葉は、いったん天日で乾燥させたものを湯がいて使います。
すると、しわしわだった葉が伸びて元の葉の色が現れ、
驚くほど素晴らしい香りが調理場中に広がります。
なんとなく気持ちも癒されるような...。

粽は、多いときで一日何百本と巻くこともあるので皆で巻いていますが、
店に入って1,2年の者は、中々巻くことができません。
握りすぎると寿司が団子になり、ネタもつぶれてしまうので
制限時間を決めて試験をし、合格してから巻かせています。
ピシッと巻けよ~」なんて偉そうなことを言いながら、
毎回自分が納得のいくように巻くのは難しいものです。

投稿者 culin : 2006年07月17日 16:13